yakinikunanzan会長の事業承継奮戦記

子育てと事業承継について

プレミアム短角牛!

yakinikunanzan2007-05-02



右の画像は、早坂高原で放牧されている短角牛たちです。


昨秋、この早坂高原に短角牛生産者の畠山さんをお訪ねした折に、「同じことなら南山でスーパー短角を使ってほしい」と涙の出るほど嬉しいことを言って頂いたのですが、今回も入ってきました! 畠山さんの育てたスーパー短角!


岩手県産飼料と地元のデントコーンで特別肥育されたスーパー短角牛!!


内々でスーパー短角と呼ばれ、昨年度は実験的に40頭ほどが飼育されたようですが、
この短角牛、岩手日報の記事によると、「プレミアム短角牛」という正式な呼称が
ついたようです。


この連休にお出ししているのは、まさにその希少なプレミアム短角牛!!


畠山さんのところの牛ということだけでも嬉しい気がしていたのに、
「今回の短角は、いつも以上にめっちゃおいしい!!」ということで、
いわて牛トレーサビリティシステムでよくよく給与肥料の中身を見ると・・・
この牛、まさしくスーパー短角ではありませんか。


「きりこ」を母に、「福星」を父に生まれた「霧星2」!!


やはりそうだったのかと、すごく得した気分になりました。


岩泉に電話をして、ひとしきりスーパー短角ならぬプレミアム短角のことを
お尋ねしたのですが、やはり現地でも、味が非常によいことはわかった、とのこと。
ですが・・・、肥育は大変難しいのだそうです。なかなか大きくならないのが難!!
ということでした。


難なんて、なんということ! それだけ値打ちが上がりそうな魅力的な話です・・・。


ですが、市場ではそんなことまで牛肉の評価に反映されず、A2の牛として
格付けされてひっそり売られていく・・・という悲しい状況があるようです。


こんな中で短角牛の生産を続けていくのは、本当に並大抵のことではないでしょう。


プレミアム短角は、南山では今年で3頭め! 
味の保証はばっちりです。


ゴールデンウィークには、ぜひ畠山さんちのプレミアム短角牛霧星2を
召し上がってみてください。


そうそう、ゴールデンウィークには、韓国カボチャと桜えびと野蒜(ノビル)の
春チヂミもあります。


ところで、先日は畠山さんちの「ささふじ」を希少なメスの短角として
ご紹介しましたが、短角牛のメスの希少ぶりも、県庁のご協力で調べていただく
ことができました。


昨年の秋市場での数字だそうですが、純粋短角牛730頭、タンクロ670頭。
(タンクロというのは、短角牛に黒毛和牛をかけた和牛間交雑種です)


3000頭の繁殖牛(母牛)の数を維持するためには、その1割の300頭の
メス牛が繁殖用に確保されねばなりません。


純粋短角牛730頭の半分365頭がメスとしてそこから繁殖用に300頭を
差し引くと、肉用に肥育されるメス牛は単純計算でわずか65頭!!


純粋短角牛のメスに出会える確率も、プレミアム短角並! ということです。


短角牛は、本当においしい牛肉ですが、食べる側がその値打ちをきちんと
評価しないと、本当に絶滅するかもしれません・・・。