パリでアルモリカン牛を食べる会〜肉職人の卵の挑戦〜

昨年5月、日本の卓越した肉職人新保吉伸氏の呼びかけで、総勢15名の牛肉好きたちが『フランスの牛肉と牧場を巡るツアー』に参加しました。



私たち一行は、パリの精肉店主イブマリ=ル=ブルドネック氏とアルモリカン牛生産者マサヨさんのアテンドで、フランス各地の牧場を巡り、素晴らしい学びを積みました。


その後、牛肉に精通した食のエキスパートを養成しよう!と、日仏双方が手探りでチャレンジを始め、現在日本とフランスでそれぞれ肉職人を目指す研修生を育成しています。


日本で新保氏に師事し、昨年秋よりイブマリ氏の下で研修中の日本人研修生楠本公平君が、6月で研修を終えて帰国することになり、肉職人研修の最後の課題として牛肉のすべての部位の販売にチャレンジすることになりました。




このような出会いと取り組みが始まる縁をつないでくださったのがブルターニュ絶滅危惧種のアルモリカン牛を育てておられるボラン農場(ビオファーム認定)のマサヨさん。
自然派のご主人の意向で田舎暮らしするために手に入れた農地に牛がいたことから牛飼いになられたマサヨさんは、同じことなら絶滅寸前のアルモリカン牛を飼うことに決め、これまで20年間牧場を守ってこられました。


人口200人の小さな村で、長年地域の方から喜ばれてきたアルモリカン牛ですが、日本の短角和牛によく似た牛で、草だけで丈夫に育ち、乳量も豊富で子育て上手。少し霜降りが入る肉質が特徴です。
年間4頭を地域消費のために出荷するだけの小さな牧場ですが、今回初めて公平の研修のためならばと、地域外のパリの皆さんに食べていただけるよう出荷調整をやりくりしてくださいました。



マサヨさんがご主人のジャッキーさんと一緒に大切に守り育てたアルモリカン牛半頭を、公平の研修の一環として、肉好きな方達に販売し、その収益を震災にあわれた熊本の阿蘇のあか牛生産者さん応援に贈ります。

どうかこのイベントが、アルモリカン牛の種の保存と、希少なお肉を消費者に届けてくれる肉職人や料理人の養成、そして牛肉を通してつながった日仏の素敵な方達の出会いをさらに豊かにしてくれますよう、お力添えください。


熊本の阿蘇の高原であか牛を育てておられる生産者さんにとって、放牧で育てられたアルモリカン牛が評価されることは大きな勇気になることと思います。

応援の仕方


1.アルモリカン牛肉を是非買って、食べて、感想をお寄せください。


お肉の収益は、熊本に。食べていただいた感想は、マサヨさんに届けます。
美味しいお肉であることが多くの方に認められれば、アルモリカン牛を飼ってくださる農家さんが増えるかもしれません。どうかそうなるよう祈ってください。
お肉の購入予約は、レストランシェフの業務用を優先しますが、一般の方へもルブルドネックのお肉屋さんで販売します。


2.パリで6月20日(月)に開催される食事会へご参加ください。


伊藤良明シェフが仲間のシェフたちにも協力を呼び掛けて最高に美味しい料理にしてくださり、食事会の収益は、全額熊本に送ってくださいます。
会場:パリ16区の伊藤良明シェフの新店舗
時間:午後7時(予定)


3.日仏連携の人材育成に是非お力添えください。


6月20日、食事会の前に(午後6時ごろから予定)アルモリカン牛の生産者マサヨさんのトークと、イブマリと公平によるアルモリカン牛のカットの実演をし、この研修制度についてのプレゼンもさせていただきます。
この人材育成に深く関わっている日本チームからも、日本での希少な牛肉の流通と食べ方の事例、牛一頭の様々な部位の活用方法など、日本流の牛肉の魅力をお伝えします。

牛肉に精通した食のエキスパートの養成に、ぜひ関心を持ってご参画ください。希少な、価値ある牛を守るには、牛肉のプロの養成が不可欠です。


南山では、8月29日オープンを目指し、牛肉に精通した食のエキスパートを養成する研修センターを建設中です。
ここには、フランスからの研修生も交換でやってこられる予定です。