yakinikunanzan会長の事業承継奮戦記

子育てと事業承継について

旬の勉強、道の勉強

yakinikunanzan2007-11-15



昨年は11月1日にクリスマスのライトアップをしましたが、今年は、まだクリスマス飾りが気恥ずかしいような暖かさ。
でもやっと今週からトナカイに立派な角をつけて、ライトアップを始めました。


どうにも落ち着かない、この11月の暖かさ・・・。
ありがたいことに、9月から始めた土曜朝市は、まだ、雨に降られたことがありません。
  

でも、そろそろ不安にもなってきました。
「霜が下りたら収穫です!」とお待たせしている朝市の目玉商品、大野農園さんの「鷹が峰ネギ」が、まだ採れないのです。


しかたありません。鷹が峰ネギの収穫はあとの楽しみにとっておくことにし、ほかの楽しい野菜たちが朝市をにぎわしてくれるようになりました。

8月にご縁をいただいた近江悠紀会の岡本さんの仲間の農家さんから、素敵な野菜が届いているのです。
マザーレイクを守る農家さんの心意気がしっかり伝わる田渕農園さんと岡部農園さんのこだわりのお野菜・・・。



岡部農園さんからは、旬のお野菜お任せパック(10〜12種)を送っていただき、このお野菜が届くと南山の「本日のおすすめメニュー」には「岡部さんの畑のサラダ」が登場します。


紅芯大根、ねずみ大根ルッコラからし菜、紅じくほうれん草(サラダあかり)など、珍しいお野菜もたっぷりの、「旬の畑サラダ」がメニューに出せるようになりました。(がんばって虫たちとも格闘せねばなりませんが・・・)


朝市は、実はかなり楽しいイベントで、ご近所さんと思いっきり無駄話ができて、爆笑に満ちています。


「私は、毎日日曜やし、なかなか土曜日が思い出せへんかったけど、今日は、思い出せたわ」と、ニコニコお買い物に来てくださったご近所のご年配。この奥さんはSサイズのより甘い2Sサイズのおみかんを、「ちっさくて甘い方がええわ。私みたいやもん!」と買って帰られました。


「このおみかんは、あまり水をやらないでいじめて苦労させて、甘くしてるおみかんですよ〜」と申し上げたら、
「うん、うん。うちも苦労してるえ!」と、ますます小さいおみかんを気に入ってくださいました。



朝市を始めてみて、みかんやりんごやお野菜から毎週変わっていく旬を知ることができたのは、思いがけない収穫でした。

お肉中心の世界では、これまでは旬などは感じられなかったからです。


ですが・・・、短角牛には旬があります。
春にいっせいに生まれるのが自然放牧、自然交配で生まれる短角牛ですから、出荷月齢の24ヶ月を超えてじっくり肥育された短角牛が、冬には出てくるのです。


今南山で出しているのは、31ヶ月齢のメスの短角牛。岩泉の佐藤安美さんが母牛から育てて繁殖も肥育もなさった特上品です。



冬の短角牛は、どうしても19ヶ月齢ぐらいで出荷されるものもありますから、肥育期間に1年もの差がでてきます。
その味の違いなどもしっかり見比べようと、11月20日の短角牛の生産者さんたちとの交流会(勉強会)では短角牛のメスVS去勢、31ヶ月対19ヶ月の味比べもしてみようと思っています。


こんな風に、秋はヒマだから、勉強する時間が取れるという苦しい事情があるのですが、ついに、始めた楽しい勉強が、こちら。






茶道と華道のお稽古です。


南山はなれのロビーにゴザを敷き、スタッフたちも仕事着のままで神妙にお茶のお点前! 念願の作法というものを、ついに、ついに南山も、身につけ始めたのであります。


神妙だけど、まるでやくざみたいなお辞儀しかできない子が、立ち方、座り方、お辞儀の仕方、ふすまの開け閉めまで習うのですから、お稽古は毎回爆笑もんです。


華道の技も、早速南山はなれのメニューに取り入れられ、お刺身の盛合せや前菜の盛合せは、草月流になってきているそうです。


すばらしい先生に恵まれ、スタッフたちは、忙中の一服にすっかりはまりだしました。


嵐山の吉兆で修行されて独立された近所の料理屋、上賀茂の秋山さんからのすすめで始めたお稽古・・・。
秋山さんが料理人としての「道」を極めていかれる姿から、ほんの少し爪の垢などをいただいて、「道」を知るための勉強も、がんばってみているのであります。