yakinikunanzan会長の事業承継奮戦記

子育てと事業承継について

事業承継完了

このブログを綴ってきた楠本貞愛は、8月末で株式会社きたやま南山の代表取締役を辞任いたしました。 法人登記も金融機関の名義変更もすべて完了し、楠本公平が、「代表取締役社長」として名実ともに南山の代表となりました。こんな晴れ晴れとした気持ちで、…

加藤松林人先生のこと

牛肉に魅せられて夢中でつづってきたブログ、「焼肉南山奮戦記」でしたが、4年ぶりに再開しようと思います。 2001年から無我夢中で南山の再建に奮闘し、2020年からは次世代へと事業承継していく中、さまざまな出来事がありました。 貴重な体験や思いを記録し…

舞鶴で出会った愛農のおいしいもん

愛農高校養豚部の生徒たちがが実習で育てている豚を、「愛農ナチュラルポーク」として世に出してくださったサカエヤの新保社長が、「舞鶴にすごいお店がある」とおっしゃるのがずっと気になっており、6月のある日、思い切って息子(愛農高校49期生)と一緒に…

パリでアルモリカン牛を食べる会〜肉職人の卵の挑戦〜

昨年5月、日本の卓越した肉職人新保吉伸氏の呼びかけで、総勢15名の牛肉好きたちが『フランスの牛肉と牧場を巡るツアー』に参加しました。 私たち一行は、パリの精肉店主イブマリ=ル=ブルドネック氏とアルモリカン牛生産者マサヨさんのアテンドで、フランス…

教育事業への挑戦 〜謙虚に学び続けるために〜

去る2月12日(金)、ついに長年温めてきた「牛肉に精通した食のエキスパート・ブッチャーシェフ人材育成事業」についてのプレゼンとデモンストレーションを開催しました。 一昨年、サカエヤの新保社長がパリでイブマリさんに出会って意気投合し、一挙に加…

スタッフもお客様も、元気になれる南山を目指して

「アッサラームアライクム(あなた方の上に平安あれ)」 「ワ アライクムッサラーム(そしてあなた方の上にも)」 このステキな言葉は、先日の社員研修の折に学んだアラビア語の挨拶です。 最近沢山ご来店くださるムスリムのお客様に英語で対応するのに四苦…

食と農の現場がキャンパス〜人と夢を育てるために〜

南山には5つの約束という理念があります。 最後、5番目に掲げた「お客様に元気をお届けするために、人と夢を育てます」ということが一番の難関で、これは永遠のテーマです。 幸い、南山には素晴らしい仲間がいてくださり、こんな人たちと一緒に成長したいと…

イスラームの食文化との出会い

京都に来られるイスラーム圏の方に、美味しい和牛を食べていただける場をつくりたい、との京都府知事からの依頼や、京都ムスリム協会さんからの熱心な要請を受け、南山では、今年の3月からハラールについて勉強してきたのですが、本年6月、「京たんくろ和牛…

食と農の魅力を伝え、人と地域を育てる食育事業

南山では、「食と農をつなぎ、お客様に元気をお届けするレストラン」をめざし、生産者さんや研究者、流通業者さんや料理人、医師や食アドバイザーの方々と共に様々な活動に取り組んできました。 このたび、これまでの活動を発展させて、農水省の「フードチェ…

お肉と野菜をしっかり食べて健康に美しく

「ハンケイ500M」という京都の地域情報誌に掲載された記事をご紹介します。 南山は1971年の創業以来40年余り営業しているので、お客さまの年齢も高くなってきています。 そんなお客さまの健康を考えて、お年寄や糖尿病で困っている方にも安心して食べてい…

業界に誇りと夢を

「健康に育った牛のお肉を、健康食・美容食として提供する」という取り組みは、生産から消費をつなぐとネットワークを強固なものにし、このネットワークにつながる人たちがどんどん増えていくことで、各分野に、若い後継者が育つようになりました。 「牛から…

肉食批判に対峙しエシカルな牛肉を追求

短角牛というマイナーな和牛をアピールする事に一生懸命になりながら、もう一方で「肉食」という事への批判にどう対応するかという問題にも悩みました。 肉食は癌や肥満、血管障害をもたらす(?)という健康上の批判、環境を汚染するという批判、そして肉食は…

牛肉の安全安心を追求し短角牛に出会う

私どもは、牛肉の安全安心に自信を持ちたいと、2005年に日本各地の和牛を見て歩いて勉強し、「生産風景を消費者に見せられる牛」として、いわて短角和牛を主力商品に位置づけて「健康に育った赤身の和牛の魅力」を懸命にアピールしてきました。 2006年には、…

赤身肉の魅力をどう伝えるか

(遡ってのブログ更新ですが・・・)2014年3月29日に筑波大学で開催された日本産肉研究会の学術集会で、南山の取り組みについて発表させていただきました。 以下、「赤身肉の魅力をどう伝えるか」についての講演要旨です。 当社は、京都・北山通りで1971年に…

新しいお肉の価値を問う食事会

お肉を食べることは、健康問題、食糧問題、環境問題の面から、とても悪いことと言われることが多いのですが、本当にそうでしょうか。 私たちは、お客様に元気をお届けする焼肉料理屋として、これらの問題に対峙し、一生懸命勉強して来ました。 2月23日に開催…

2014年の幕開け

年中無休の南山でも、やはりお正月は格別に新鮮な思いになれます。 今年もOB・OGの元学生スタッフたちが年末年始の休みを利用して現場に入って活躍してくれ、お正月のてんてこ舞いを支えてくれました。 今朝の朝礼での「ありがとう報告」は、昨日のごった返…

今年1年に心からの感謝を込めて

2013年は、南山にとって大変革の年でした。 創業者からバトンを受けて12年、ただガムシャラに走ってきましたが、今年1年をかけて、ゼロからやり直しました。 人と夢を育てられる南山をめざして、若手スタッフたちにバトンを託す土台づくりです。 創業…

食育と職育

不安と不信が蔓延する現代社会で、母親にとって一番つらいことは、子ども達に未来への希望をいだかせられないことではないでしょうか。 素晴らしい歌声で合唱し、一生懸命に理想を学んだ子ども達も、大人になればただの人。 長いものに巻かれ、しがらみの中…

大切な人に食べさせたい食

昨日、食と健康セミナーの交流ランチで「近江プレミアム牛」をいただきました。 木下牧場さんが長年の試行錯誤を重ね、後継者を育てつつ余力を投じて挑戦してくださった貴重な牛さんです。 私はとにかく味見をしたかったので、即効で焼いて一口かじり、あわ…

エサも地産地消の「近江プレミアム牛」

今年の1月にNHKで放映された、木下牧場さんとサカエヤさんの取り組み「エサも地産地消」の近江プレミアム牛「こうへい号」が、まもなく南山に入荷します。 牧草や稲わらだけでなく、カロリーの高いエサまで地元産です。 家族経営で、とことん本物を目指す木…

命あるもの全てに乾杯!

7月24日に「よみがえりのレシピ」上映会と「夢いっぱいに食の未来を語る会」を開催し、そこから広がるご縁に、今年の夏はいつも以上に熱い大騒動が繰り広げられました。 愛農学園農業高校専攻科生の乙名輝くんが、愛農高校で学んだことの素晴らしさと農業…

「食べもの共同体」づくりをめざして

明日7月24日(水)は、いよいよ「よみがえりのレシピ」上映会と「夢いっぱいに食の未来を語る会」。 昨年2月に、アルケッチャーノの奥田シェフのお話を岩手で聞いたときから、是非こんな会をしたいと暖めてきた企画です。 奥田シェフに触発された人たちが、各地…

社会的共同親プロジェクト始動!

京都中小企業家同友会では、児童養護施設で育つ子どもたちの就労支援事業に取り組んでおられ、中高生に職業体験の場を提供したり、子どもたちとの懇談の場を持つ取り組みを続けてこられました。 私も昨年からその活動に参加し、すばらしい先輩たちと一緒に学…

幸せな食を支える

先日、琵琶湖でオフラインサミットというすばらしい勉強会があり1泊2日の合宿に参加させていただきました。 そこではソーシャルメディアの質を学んだのですが、最後のパネルディスカッションで講師の先生方が「儲かる」ということについての考えを披露され…

放牧の種オス牛「シチロウ」から学んだこと

4月25日、南山で、とても勉強になる試食交流会が開催されました。 田野畑山地酪農「志ろがねの牧」(吉塚牧場)の七代目種オス牛「シチロウ」のお肉を総勢42名でいただいたのです。 シチロウは、乳牛のオス。オスに生まれてお肉になる牛は、100%去勢される…

春は、短角牛の旬!

春から夏にかけて放牧される短角牛は、お父さん牛1頭にお母さん牛40〜50頭の群れで大自然の中で過ごし、そこで愛が育まれて命が芽吹きます。 そして、翌年の春先に、子牛たちがいっせいに生まれてきます。 生まれた子牛は、雪解けを待って、母牛と共に…

短角牛の旬を迎え、ロレオールの伊藤シェフに学ぶ

夏山冬里で育つ短角牛は、放牧期間中に自然交配で命を宿すため、春先にいっせいに生まれてきます。 短角牛の出荷適期は24ヶ月齢ですので、美味しくいただける次期(旬)を迎えるのも、春先です。 春は、短角牛の旬! ということで、昨日は、奥州市の岩手フレ…

祈りをこめていただく牛肉

2月の末に、岩手で「ソウルオブ東北」のシェフツアーが開催され、岩泉と田野畑へ行ってきました。 南山でも大変お世話になったロレオールの伊藤勝康シェフがリーダーとなって東北の素晴らしい食をシェフたちにつなげるという企画、「シェフと山・海・里の産…

小さいからこそできる質の追求

2月は、真冬の寒さの中に新しい命を芽吹かせる時期なのでしょうか。 南山では、お雛様を飾り、旧暦の年末年始を熱くなって、走り回っています。 昨日は、南山の創業者料理教室のあいまに、春のデザートメニューの試食検討会が行われました。 料理教室は2回…

美味しく楽しく元気になれる食

昨日は、南山のキッチンで二級パン製造技能士の高瀬靖弘さんによるパンづくり教室が開催されました。 高瀬さんは、南山の美食ダイエットイベントに何度もご参加くださっている方で、目が霞んでしまってから、糖質制限食をはじめ、なんと2年で30キロ減量され…