yakinikunanzan会長の事業承継奮戦記

子育てと事業承継について

幸せを運ぶ牛

yakinikunanzan2008-12-30



ギフトの出荷を無事に終え、やっと息つく余裕が生まれた12月後半・・・。
今年のギフト出荷には、私たちが大きな大きなギフトを頂き、反省だらけではありますが、楽しいことうれしいこと満載の幸せな1年になりました。


年末に私たちがいただいたギフトはこちら。



遠い遠い北の国、岩泉町から届けられた白衣の天使二人と、岩泉のマドンナです。
岩泉の短角牛をギフト出荷する時期に合わせて、お手伝いに来てくださったのでした。


この3人を追うように、岩泉の伊達勝身町長が大きなダンボールいっぱいのやどり木を送ってきてくださいました。
ご自身が山に登って取ってきてくださったというなんとも魅力的な不思議な枝に、かわいいオレンジ色と黄色の実をつけています。



北欧では、この植物は神聖なものとしての言い伝えがあり、このやどり木の下で恋人達が愛を誓うと永遠に結ばれる、また幸せの妖精が移り住む、とも言われているとても縁起のいい木なのだそうです。


暮れに南山で行われた結婚披露宴には、岩泉からのメッセンジャー3人にご登場いただき、伊達町長がやどり木に託されたメッセージと一緒に幸せを運ぶ牛「短角牛のぬいぐるみ」をプレゼント。
新郎新婦には、白衣の天使の掲げるやどり木の下で愛を誓っていただいたのでした。



パチパチパチ!!!


短角牛のギフトにも、このやどり木の小枝を添えて町長のメッセージを同封。
このメッセージカードは、岩泉のマドンナがデザインしてつくってくださいました。




南山のクリスマスでは、音楽好きのスタッフが、ジャズの生演奏とアカペラのクリスマスソングをお客様にプレゼントしてくれました。




こうして12月後半は、私たちがうれしい気持ちになれるクリスマス週間を送ることができました。


キリストのミサを意味するクリスマス・・・。
自分の血肉をパンとぶどう酒にたとえて、それを食べることを記念のミサに制定し、自ら十字架に上られたキリスト・・・。
神様から救い主の小さな命をプレゼントされたクリスマスには「命をいただく」ということの意味の重さを痛感させられます。


実は・・・、今年20年で20産して引退した22歳のお母さん牛を南山でいただくことに決め、ただいま再肥育していただいています。
この牛さんに敬意を表して、南山でその命をいただく企画をしようと暖めているのです。
先日、クリスマスディナーにおいでくださった木下牧場さんとご両親の後藤さんご夫妻と、このイベントの相談をさせていただきました。


この牛さんの出荷の日には、きれいに花で飾り、皆で感謝し、いっぱいなでてあげて見送らせていただきたいものです。


家族3代が力を合わせ、まるでわが子を育てるように大切に近江牛を育てておられる木下さん後藤さんたち・・・。
その繁殖肥育一貫経営を支えてきたお母さん牛だからこそ、引退しても廃牛扱いをせずに、その命をたくさんの方々と分かち合いたいものです。


自分の命を受け継いでくれる人の思いが伝われば、牛さんは、きっと進んでその命を差し出してくれると、そう信じたいのです。