yakinikunanzan会長の事業承継奮戦記

子育てと事業承継について

南山の牛肉は、今!

yakinikunanzan2008-04-10



「スーパー短角牛」または、「プレミアム短角牛」または、「トウモロコシ多給肥育牛」などと仮に呼称されている「特別肥育の短角牛」が、4月から南山のメニューに並んでいます。その味は!! 文句なしにおいしいんです!!! 生産者さんの汗と涙がしっかり伝わる上等のお肉に仕上がっています。


この「特別肥育の短角牛」は、効率よく体重を増加させるよう設計された配合飼料は与えられておらず、岩泉町で栽培されたトウモロコシのサイレージで育てられているのです。山と岩と清らかな水だらけの、あの岩泉町で!! 
輸入飼料に頼らずに耕地面積の狭いあの岩泉町でここまでできるという、この値打ちをどうお客様に伝えるか、責任重大です・・・。


今年、岩泉町で10数頭出荷されるスーパー・プレミアム短角牛、そのうち南山には6頭を割り当てていただいたので、この特別肥育牛を味わってみたい方は、ぜひ南山においでください。6月末ごろまでの期間限定で、この「旬の短角」を、南山でお召し上りいただけます。



今日は、短角牛のホルモンも入荷しました。


そして、珍しい京都の牛、京丹後市日本海牧場からタンクロの雌も入荷しました。こちらも非常に味のよいお肉です。


それから、ちょっと楽しみなのが近江牛。できるだけ刺しのあまり入らない小ぶりの牛を! と、毎回お願いして、南山好みの「味本位の牛」に仕上げてもらっているのです。
「わしらも、刺し、刺し、言われて肉を作らされるのいやなんや! 見た目よりも、健康なおいしい牛を作りたい。やっとそんな牛をほしがってくれるところと出会えた!」と喜んでくださる近江牛繁殖肥育一貫経営の後藤さん、木下さんファミリー! すっかり意気投合し、いろんな勉強をさせていただいています。



今年も近江悠紀会さんのご助力を得て南山で作らせていただくお米「かぐや姫」の稲わらは、ぜひここの牛に食べてもらえるよう、よいわら作りもがんばりたいものです。


思えば、牛肉の流通をさかのぼって勉強した2005年から、南山は本当に変わりました。

一頭仕入れの技術とメニュー化力を身につけたからこそ「魅力ある牛肉」を仕入れることができるようになった南山ですが、現場は本当に大変です。


「南山は、普通じゃないことをしようとしてるんだから、現場が大変なのは仕方ない。それが南山の強みなんだから」そう言ってくれたのは、日々肉と格闘する南山の取締役江口宏樹。


あまりにも無謀な取り組みだろうか・・・と迷っていたときに出会った言葉は、「無謀であれ! できる範囲で考えるな! 力相応以上のことをやれ!」佐藤芳直氏の言葉です。モクモク手づくりファームさんの主催された佐藤氏の講演会で大きな元気をいただいたのでした。