yakinikunanzan会長の事業承継奮戦記

子育てと事業承継について

国産牛の「ミノ」の味


短角牛のホルモンは、早々に完売してしまいましたが、実は、
岩手からの贈り物が、まだ他にもありまして・・・。


それが、ミノです。牛の1番目の胃です。


ミノは、肉厚でコリコリとした食感が人気の焼肉屋の定番メニューで、
南山では、ミノとタンの人気には逆らえず、やむなくこの二つを
輸入物に頼っていました。


ところが、2月の産直牛ご試食フェアー以来、岩手から「岩手の牛」のミノを
直送していただけるようになり、今や「ミノ」は、南山のおすすめ商品の
一つとなっています。


ところが、輸入物のミノと比べると、「国産牛のミノは、硬い」のです。
本来、コリコリとした硬い部位なのですが、輸入物の柔らかいミノに
慣れてしまったお客様には、国産牛のミノの硬さは、違いが分かるようです。


牛肉のおいしさが、=「やわらかさ」のようになってしまっていますから、
ミノの硬さは、あれ? ということになるようですが、なぜ国産牛のミノは
硬いのでしょうか・・・。


これは、南山の産直牛生産農家の椎名さんの推測なのですが、輸入牛の、
特にグレインフェッド(穀物肥育牛)は、胃を丈夫にするための粗飼料よりも、
配合飼料(栄養素)の消化効率を優先させるので、あまり反芻をしなくても
よい育て方がされており、だから、胃が発達しないのでは・・・ということです。


しかも出荷される月齢が若いので、しっかりした胃にはなっていない、
というのが、輸入物のミノの柔らかさの原因だろう・・・というわけです。


「牛は反芻動物ですので、第1胃の働きは重要です。
第1胃の状態を良くする為に、粗飼料の役割が大切なのです。
普通の肥育は栄養素を配合飼料で補い、第1胃の働きを正常化するため稲藁
(粗飼料)を与えるというのが一般的です。

国産牛の方がグレインの輸入牛より、第1胃の役割に重点を置いた育て方を
しているという事になります。」
と、椎名さんが教えてくださいました。


つまり、丈夫な胃、よく発達した胃が硬いということで、これはある意味、
牛の健康と月齢のバロメータともいえるかもしれません。


南山の「産直ミノ」は、丁寧に包丁を入れて食べやすくしています。
ぜひ、健康な牛のコリコリとしたミノのおいしさをご賞味ください。


「岩手の牛」のミノは、別枠で直送していただいていますので、
大丈夫。よほどのことがない限り、品切れにはなりません。