yakinikunanzan会長の事業承継奮戦記

子育てと事業承継について

今年1年、よ〜く頑張りました

yakinikunanzan2010-12-30



昨日は大量のDMを出し終え、今日は午前中におせち出荷のめどを立て・・・と、皆がアクセル全開状態で走ってそのまま年末年始の営業に突入・・・という、ネジが吹っ飛びそうな状況の中、今朝の朝礼では、調理長がすごくいい事を言ってくれました。


「今年もあと二日。来年も南山はうし年ですが、今年1年よく頑張ってきた人は、そのままその調子で、あまり頑張らなかった人は、後二日で取り戻せるよう、皆で頑張っていきましょう!」 


??? 南山は、来年もうし年なのです・・・。
・・・というのには訳があり、昨日出した大量のお便りに、「うし年もあとわずか・・・」と書いてしまい、誰もその間違いに気づかずに発送してしまうという、大失態をしたのです。


朝礼で、「お客様からのご失笑のお声があれば、そういう事情だから」というアナウンスをし、「南山は毎年うし年ということで・・・」と、ごまかしながら謝ったところ、調理長がうまくカバーして朝礼を締めてくれたのでした。




数量限定で、伊藤忠食品さんのおせちカタログだけで取り扱った「京たんくろ和牛と南山彩り重」。評判がよければ、来年は直販も頑張ります。


とにかく、今年は本当に、牛な年でした。そして来年もますます、牛・牛・牛な1年になりそうです。


来年1月23日からの糖質制限焼肉健康ダイエットイベントでは、赤身のお肉を9〜10種類用意し、最終日には全てを食べ比べてもらうという予定で、これまでの牛肉の価値観がひっくり返るのでは・・・と、ちょっとドキドキしています。


通年放牧されたジャージー牛の、しかも3産したお母さん牛のお肉が先日アミタさんから届き、レバーとハツのおいしさに驚嘆したのですが、赤身のお肉も、量は少ないものの、なんのなんの、実においしかったのです。


乾乳後、再肥育もせずに放牧のままで過ごしてお肉になった「コーサン」という名前の岩手生まれのジャージー牛でしたが、自然放牧の持つ力強い味というか、それこそ元気がぎゅっと詰まったくせのない良いお味のお肉だったのです。


ジャージーのコテツ(小腸)は、脂がほとんどなく、硬いというより弾力があり過ぎるから噛み切れないという感じでしたが、味があります。手前の、ふっくらとした三つは短角牛のコテツなのですが、比べるとよくわかります。短角牛(手前)は、コテツも脂つきが良いのです。


ジャージーの白センマイもとてもおいしく、南山のチョジャンソースで食べると、子ども相手に取り合いになるほどでした。


さて、先日は、京都日本語学校の生徒さん達21人が南山に研修に来られ、いろいろなお話をさせていただいたのですが、質問タイムにはちょっと感動でした。



「なかのりさんありがとう」の絵本を順番に朗読してもらいながら、畜産農家のこと、牛のこと、日本の農業史や近江牛のことなどを話し、そのあと、なかのりさん出荷の日のDVDを見てもらいました。



●南山のホームページに〔エコビーフ〕とありますが、どういうところがエコなんですか?

口蹄疫の影響はどんなところにでていますか?

●モモをロースとして売っていた事件をどう思いますか?

●非常に競争が激しい中で、南山の戦略は?


いくらでも牛の話を聞いてくれるのです・・・。感激しながら何ぼでも話ました。


●エコビーフについては、自給飼料にエコフィード、耕畜連携の循環型畜産のことなどを説明。
口蹄疫については、南山には影響はないけれど、実際にはいろんな被害を受けてる方々がいる。でも、宮崎の農家さんのことを思えば、それを口に出せないのか、あまり情報が表に出てこないが、実際には深刻な問題がたくさんある。
●モモロースに関しては、焼肉屋は、昔からロースとカルビとタンがメニューの中心で、脂の少ない赤身のお肉をロースと呼び、脂の乗ったお肉をカルビと呼んできた慣習があるので、メニュー名として分かりやすい分類だといえないこともない。
でも、南山は1頭仕入れで部位名を正確に出して売っているので、モモをロースということはありえないし、カルビという部位名がないためバラを売るのにすごく苦労してお客様から「カルビのない焼肉屋なんて!」と叱られたり散々苦労してきた。
今はバラをカルビという名で売ってるけれど、一生懸命勉強してお客様に正しい情報を伝えるのがプロの仕事だから、牛肉を扱うプロなら、真剣に勉強し続ける姿勢が大事だと思う。
●南山の戦略は・・・。ふっふっふ・・・。健康に育った牛の赤身のお肉を、健康食・ダイエット食として売っていこうと思っているのさ!
こんな風にね。⇒http://www.nanzan-net.com/fair/20110123.html


そんなことなどをお話させていただき、優秀な留学生さんたちと刺激的な時間を過ごしたのでした。


・・・と、とても長い言い訳になりましたが、やはり今年は、私にっては牛しか印象に残らない「うし年」のまんまだったのであります。


来年もやっぱり牛・牛・牛の年になりますが、どうぞよろしくお願いします。