yakinikunanzan会長の事業承継奮戦記

子育てと事業承継について

ささやかな大きな幸せ


1月21日(土)は、正午から京都市里親会の新年会が南山の別館で開かれ、
「血縁を越えた親子」を生きておられるステキな方々が30人ほど集まり、
子ども達が自由に走り回る中で焼肉と歓談を楽しみました。


牛の繁殖と肥育が真剣に研究されていることを勉強しながら、いつも心の
片隅に湧き上がってきた思いは「人間の子どもが育つ環境も、もっと真剣に
研究・改善して欲しい」ということでした。


農畜産物は、水と空気のきれいな安定した環境で、適切な世話と生産者の愛情を
たっぷり受けて、おいしく育ちます。


そんな当たり前のことが、肝心の人間の子どもには、保障されていません。
水や空気はぜいたく品でも、家庭を失った子どもには、愛情を注いで育てる
親代わりの大人と、社会を構成する最小単位の家庭での育ちが必要不可欠です。


工場で育てられる野菜ではなく、太陽の陽を浴びて育った土付き野菜のような
子育てをしておられる里親さん達・・・。
その苦労は並大抵のものではありませんが、大人の犠牲になった子ども達の
不条理を思うと、里親さん達は、がん張るっきゃないとふん張れるようです。


マネーゲームに血道を上げ、仁義なき死闘を仕掛けられ続ける大競争時代の
あさましい世の中で、「あぁ、こっちの世界の人間でいたい」とつくづく思った
幸せな午後でした。