yakinikunanzan会長の事業承継奮戦記

子育てと事業承継について

恐るべし神戸の焼肉


実は、里親会の新年会のあと、子ども達(実子と里子)には、
モヤシ焼きそばをつくって夕飯にするように言い渡し、南山の
スタッフ達と総勢4人で神戸へ向かいました。焼肉の勉強です。


焼肉の本場は大阪だと思っていましたが、神戸には、また大阪とは違う
独特の焼肉文化がありました。
ありがたいことに、「プロのお客」を自認する焼肉大好きご夫妻が、
「お客の側から見た最高の焼肉」を案内して下ったのです。4軒も・・・。


安いからお客が来る→小さい店だからすぐ満席の賑わいがでる→賑わうから
おいしい。新鮮な食材が回転する→店主がいるから店の格は落ちない→
生業だからぎりぎり安くできる→安いからお客が来る・・・と、
企業経営ではない個人飲食店の質の高さをしっかり見せられました。



笑顔満面の若い店主が、仕入れから調理、接客、会計、見送りもこなすすごいお店。店頭の牛のパネルには、「飲んで幸せ、食べて幸せ、焼かれて幸せ?」とローマ字で書かれている



ポッサムチプのその日の生もの盛り合わせ 神戸の焼肉店は、「生もの」のレベルがすごく高い。



ポッサムチプ名物「火肉山」がなかったので、リブロースが火山風にだされた




3軒目のお店「一龍」のウルテとタケノコという軟骨。細かく丁寧に入れられた包丁に愛想のすべてがこめられ、お客への愛想はない



4軒目の「くにきや」でも新鮮な生ものがどーんと出された。どのお店でもマッコリ・・・。回転のよいお店だからマッコリが置けるのだそうだ


・・・おいしい焼肉を食べたいというお客からすれば、南山の
築200年の農家や100名の宴会もできる別館という大きな箱物は、
マイナス要因でしかない、と、痛いところをつかれました。


あの大きな箱をどうするか・・・。


「お母屋」と「はなれ」のある田舎の本家のようなレストラン、
「いらっしゃいませ」ではなく「お帰りなさい」と迎えるような、そんな
焼肉屋はどうでしょう。


韓国の高度な食文化が家庭に伝わる「チェサ」(法事)の料理も予約制で
おだししたり、消えていく大家族の風景と食文化を再現するような、
そんなレストランにすれば、ぴったりなのかもしれません。 


個人飲食店の「質」に習って、再生企業の創業者魂を大切に、飲食店の役割と
「質」を追及していきたいものです。