yakinikunanzan会長の事業承継奮戦記

子育てと事業承継について

おかげさまで41年、創業記念の大騒動

11月は、きたやま南山の創業記念月です。1971年11月に滋賀県から移築された築200年の農家は、本当に不思議な生命力で生き残りました。
店舗には何代も続いた大家族の息吹と、41年間のお客様の思い出が染み込み、南山を支えているスタッフたちの物語が日々つづられています。


17日から始まった南山の創業祭、初日は雨に降られましたが、朝市と「ちびっこ料理人教室」が開催され、南山の新人が「先輩料理人」として小学生11名を指導してくれました。



オリエンテーションでは、牛さんが生まれてお肉になるまでのことや、そこにどれほどたくさんの人が関わっているかを伝え、先輩料理人が大きな大きな塊りのお肉を一口サイズにカットする仕事の面白さを語りました。
さらに、生産者さんの思いや食肉センターでの熟練職人さんたちのかっこよさ、包丁の語源が「中国の庖丁(ほうてい)さんが上手に牛を骨と肉に分けた話」から来ることなど、牛さんと牛肉にまつわる話をたくさん聞いていただきました。




先輩料理人の指揮下で、子どもたちは真剣に南山の焼肉弁当作りに挑戦。ご飯の分量やお肉の分量もきちんと測って丁寧な盛り付けをした後、ふたを閉じるときには「ここが一番大事! 髪の毛やゴミが入ってないか、よくチェックして!」と言われて、子どもたちの緊張は緩みません。


メッセージカードをお弁当に乗せて紐でとめるときも、「ここが一番緊張するとこだよ! ここで失敗したらお弁当が崩れるからね」と言われ、子どもたちは、お弁当を持ち帰るときも、そおっと丁寧に丁寧に紙袋に入れていました。


創業祭二日目の今日は、街頭紙芝居が登場。




落語「皿屋敷」、「黄金バット」、「鞍馬天狗」など、小さな子どもから昔々の子どもまで、プロ級の「芝居」を楽しませていただきました。



朝市には、森田農園さんの折りたたみ式のかわいいリヤカーが登場しました。
森田さんのところへ飛び込みで研修しておられるという元気な女子大生さんが、リヤカーを引いて朝市の応援に来てくれました。
「どう売るか」が、やはり一番大事な研修なのですね。


リヤカーを森田さんにお返しに行くときは、北山通りを通って、「森田農園のお野菜どうどす〜?」と声かけながら歩き、ほうれん草を1束買っていただくことができました。




食と農、都市と農村をつなぐ南山をめざして41年。南山の創業祭は、22日までです。
店内でガラガラ抽選会や食事券のプレゼントなど、賑々しく盛り上げていますので、この機会にぜひお越しください。


そして、23日から25日までは、「窯元もみじまつり」で短角牛の串焼きを出店させていただきますので、ぜひこちらへもどうぞ。
東福寺泉涌寺いったいを会場に、京焼き・清水焼の窯元30軒が軒先ギャラリーを展開する、それはそれは見ごたえのあるお祭りです。京都の奥深い魅力が堪能できます。



南山は、大変光栄なことに、京焼き・清水焼窯元、平安陶花園の「伊藤南山」さんから、岩手の応援という趣旨を前面に出して出店してほしいと依頼され、串焼きをお持ちすることになった次第です。
なんとも面白いご縁の伊藤南山さん・・・。このお祭り会場で「南山さんはどこですか?」と聞けば、間違いなく伊藤南山さんのところへ案内されてしまいますので、「短角牛の串焼きはどこですか?」とお尋ねください。


伊藤南山さんは、ハワイに「南山枝魯枝魯」という純和食のお店をお持ちなのですが、もみじ祭りの会場では、南山の短角牛串焼きの向かいに、あの有名な枝魯枝魯さんがおうどんを出しておられますので、そちらもお楽しみに!