yakinikunanzan会長の事業承継奮戦記

子育てと事業承継について

食の「たからもの」に囲まれて・・・

yakinikunanzan2008-10-28



今日から、南山の新米は「かぐや姫」に代わりました。
10月中旬に刈り取られた近江悠紀会さんの「かぐや姫」! それはそれは美味しい新米です。


かぐや姫」は、平成5年の大凶作で全滅に近い田んぼに3本だけ直立して生き残っていたササニシキの突然変異種だそうで、それこそ、田んぼに降り立った天女のような「田から物」。


その味の良さは、ぜひご賞味いただきたい・・・、もう本当に美味しいお米です。


そして、先日南山に入荷した合砂(あいしゃ)さんの育ててくださった2シーズン放牧の短角牛!
届いてみたら、なんとなんと、希少な希少なメス! 「いずみ」と名づけられた30ヶ月齢の短角でした。


2シーズン放牧で育てられる短角自体が数十頭しかいないのですから、その中で肉用に育った短角のメス牛がいるとは、これはすごく運のよい話です。
きっと年間1頭か2頭ぐらいしか出ない超レア物! それが届いたのですから飛び上がりたいほどうれしくなるではありませんか。


さすがのメス、脂の甘みは近江牛と間違えるほどの質でした。


この短角牛のロースの一部は、本日名古屋のモクモクさんの新店へもお送りしました。
11月7日にオープンするJR名古屋駅セントラルタワー13階のモクモクさんのレストランに、この短角牛のロースが登場するのです。


お世話になっているモクモクさんの新店オープンに、最高の短角牛をお届けすることができ、なんとも嬉しい気持ちになりました。


さて、このモクモクさんの新店には、希少な短角のメスをお届けする数日前に、南山の貴重な看板娘・元副店長の春ちゃんも出荷。
春ちゃんは、南山を辞めてまずはモクモクさんでオープニング業務の修行に参加させていただき、そのまま農家さんやいろんなところで修行しながら自分を見つめなおすのだそうです。


春ちゃんとの別れは、もう皆が、涙涙涙・・・。
しかし・・・、大騒動の10月はメランコリックになってる暇など与えてくれず、北山通りハロウィンの屋台に引き続き、明日の「異業種京都まつり」の出展・・・と、なにもかも春ちゃんなしで乗り切らなければなりませんでした。


明日のお祭りに展示する掲示物の準備は、春ちゃんが最後の仕事に残してくれたパネル1枚を見本に、同期の麻衣ちゃんが後は仕上げてくれ、と〜ってもいいものができました。


春ちゃんは生産者さんとの交流のパネルを、麻衣ちゃんは、産直牛3種のパネルを作ってくれました。






明日は、二条城の前の全日空ホテルで南山とFARCAの取り組みのアピールをしながら、京都のタンクロ「京たんくろ和牛」の試食もしてもらえるよう準備をしています。

なんと、今回試食にお出しする京たんくろ和牛も、メス!!
私たちも初めて口にするタンクロのメスです。





日本海牧場」の山崎代表が京都での短角牛の放牧を始められたは、岩手県岩泉町の短角牛との出会いがきっかけでした。


「岩手から京都に嫁入りした短角牛・・・」そんな物語をわかりやすく展示しようと短角牛に花嫁衣裳をまとわせながら、春ちゃんや麻衣ちゃんにも、いつかこんな姿をさせなければ・・・などと、いささかメランコリックな思いに浸ったのでありました。


秋の日のヴィオロンのため息の身にしみて・・・
ひたぶるにうら悲しい、秋の夜長でした。