yakinikunanzan会長の事業承継奮戦記

子育てと事業承継について

元気をくださるすばらしき食農仲間

yakinikunanzan2010-02-11


まだ2月ということが信じられないぐらい、今年はステキな出会い満載の濃い毎日が続いています。


1月29日に勉強に行った「農業ビジネス参入京都地場企業交流会」では、2次産業3次産業からの農業参入の厳しい現実が語られ、逆に農業者の6次産業化事例として、野村牧場さんの発表がひときわ明るい話題として目立っていました。
農業側の「現場に強い」野村牧場さんがベースになってこそ、他産業を巻き込んでしっかりとした6次産業化が進むのでしょう。
酪農、アイスクリーム、お茶…と、地域の産業と結び付きながら広がる堅実な事業構想を聞かせていただくことができました。



この会合で、思いがけず遊食邸の関社長にも出会え、翌日に開催された「元気な命をつなぐ会の食育セミナー」には関社長ご自身がお弁当やおにぎりを運んでくださったのですから感激でした。


また、津之吉吉田社長からもお声をかけていただき7年ぶりの再開に大感激!
津之吉の吉田社長は、尺八の名手で、演奏で得た収益をすべて、戦争に巻き込まれた子どもたちを助けるためドイツ国際平和村に寄付しておられる奇特な方なのです。
南山で初めて開催した7年前の五山送り火コンサートにご出演いただいたご縁があったのですが、まさかこのようなところでお会いできるとは思いもよりませんでした。


この日は、食を通して目指すものが同じでも、うんとスケールが大きい関社長と吉田社長に出会え、野村牧場さんには南山へ食事にお越しいただき…と、本当に有難い1日でした。


しかも、この会合で京野菜かね正の土明社長にもお目にかかることができ、柊野の京野菜の市を見学させていただくこともできました。



そして翌日は元気な命をつなぐ会の食育セミナーでもたくさんのステキな方と出会え、南山での夕食には日本笑い学会副会長で産科医の昇幹夫氏もおいでくださり、「医学会のきみまろ」の異名を持つ昇先生のお話に笑い転げながら、生と死について考えさせられました。


セミナーのパネリストを勤めてくださった中尾慶子先生とも、子を持つ母親同士意気投合!
中尾先生たちが活動しておられる大地と命を守る会の吉田俊道先生もちょうど関西でのご講演のついでに顔を出してくださり、うれしい記念写真となりました。


食育セミナーで少し賢くなれた記念に、「大自然の生命とつながる食生活17か条」が書かれた「元気ごはんチェック!」ファイル(大地といのちの会制作)をたくさん購入しました。南山のスタッフやお客様に、元気な命につながる食の値打ちと楽しさを何とか上手に伝えて行きたいものです。



1月31日のエコミーターズの会では、フーディクトでご活躍の安中千絵さんと出会い、こんなステキなブログに短角牛の魅力をまとめていただくことができました。
http://www.foodict.com/blog/annakachie/


また、この日は滋賀県畜産技術振興センターの藤田さんが牛肉のおいしさについてお話くださり、そして会場の皆さんにこんな本を回覧されました。
なんとこの本には永源寺村のことも詳述され、北山通りに移築された南山のこともしっかり書き込まれていたので大感激でした。



2月7日には、光栄なことに松坂牛の08年のチャンピオン牛を出された松本さんご夫妻が木下牧場様ご一行と一緒にご来店。
松本さんは、お誕生日のお祝いに木下さんから風船に入ったお花をプレゼントされ、最高に幸せそうでした。
松阪牛近江牛の両雄が南山で食事を楽しまれる風景…。もったいないような光栄なひと時でした。
http://blog.livedoor.jp/hikomaru88/archives/55359805.html


↑松本さんの愛妻が撮影された松本さんの写真です。(牛飼いさんのブログより拝借)


そのお席で、大病から復活されたばかりの後藤喜代一さんご夫妻(木下その美さんのご両親)に「写真で綴る湖国の原風景」の本をお見せすると、まぁ盛り上がったこと! 
沖島の写真のすみからすみまで「これ、みよちゃんや、これは○○のおっさんや、と、名前が次から次に飛び出し、昭和30年代の沖島が実況中継されているような不思議な感じでした。
そしてうれしいことに、「なかのりさん、ありがとう」の絵本が、滋賀県下の学校で教材に活用され、後藤さんに講演の要請がよく来るとのこと。


19頭の近江牛を生んだ名牛なかのり号と後藤さんの物語は、私にとっては、何が何でも書き残しておきたい本当に感動的なドラマで、なかのりさんをいただくにあたって敬牛の集いを開催できたことは最高に幸せなことでした。


実は、なかのり号の物語とカレーには、たくさんの方からお便りをいただいたのですが、あの立松和平さんからも、とても温かなお便りを頂戴しています。立松さんは、かつて後藤さんを取材され、雑誌の記事にまとめておられたので、なかのり号と後藤さんの物語をとても喜んでくださったのです。


・・・その立松和平さんの早すぎる死にはショックでした。心からご冥福を祈りたいと思います。


南山は、本当にすばらしい方々とのご縁に恵まれています。大変な努力を積み重ねておられる食農仲間に心からの敬意を払いながら、南山もこつこつと後を追っていきたいものです。