yakinikunanzan会長の事業承継奮戦記

子育てと事業承継について

7/3は、ささやかな記念日

yakinikunanzan2009-07-03



本日は、近江牛の後藤牧場さんと近江牛専門店のサカエヤさんと南山が共同企画した「敬牛の集い」の記録本「なかのりさん、ありがとう」の出版記念日です。
なかのりさんのお肉でつくったカレーにつける「絵本」がやっと完成したのです。
南山の店頭にはカレー付きの絵本か、絵本つきのカレーか、どちらともつかない絵本、いやカレーが並んでいます。




奇蹟の近江牛物語…。本当に奇跡的な美味しい味になった偉大なお母さん牛「なかのり号」のお肉を、サカエヤさんが高級レトルトカレーにしてくださったのですが、これを単なるカレーとして安売りするのが忍びなく、なかのりさんと後藤さんの物語と一緒に召し上がっていただこうと、小さな絵本をカレーサイズでつくったのです。


このカレー、何といっても「近江牛専門店が極めたカレー」、今年の3月「田舎の逸品Oh!セレクション」で大賞を受賞した、それはそれはおいしいカレーで、カレーに使用した牛肉の個体識別番号が記載されているのです。




こんな上等のカレーに仕上げてもらえて、なかのりさんは、さぞうれし恥ずかしい気持ちでしょう。
ど経産、老廃牛、と言われながらも、19産した記録的な長寿牛が、こんなにおいしいお肉になったという証拠を、カレーにして残すことができたのです。
同じく「ど経産!」と呼ばれるおばちゃん社長としたら、なかのりさんとともに乾杯したい気持ちです。
なかのりさんの奇蹟のカレーは、500人の方に味わっていただけます。


「読んで味わう絵本つきカレー」(1050円)を、ぜひぜひお買い上げください。


なかのり号は、本当にすごいお母さん牛で、平成11年に10年連産の表彰をされた折、こんな記事が記録に残されています。
後藤喜代一さんは、9年も前から、なかのり号を「最後まで我が牛舎で労わってやりたい」とおっしゃっていたのでした。
こんなにも後藤さんに尽くし、大事にされたなかのり号、本当にビタミン愛たっぷりのお肉になりました。

おみごと!!黒毛和種「なかのり号」連産牛で表彰される。


 家畜登録協会は、9月21日今津孔子市場において、全国和牛登録協会から連産牛表彰規定により受賞された黒毛和種「なかのり号」を飼育されている近江八幡市大中の後藤喜代一さんに対し、多産牛への功績を称え賞状と記念トロフィーを伝達贈呈した。
 本賞は、良質な子牛を10産以上連産した多産牛に対し選奨するものであります。「なかのり号」は昭和63年の12月虫類牧場から導入され11年間に11産している。これを飼育されている後藤さんを訪ねお話しを伺った。
 当場は、繁殖雌牛41頭と哺育育成をご夫妻で分担し、育てた子牛は肥育部門担当の後継者の農場に移し肥育されている。このように一貫経営を実践し、生産費の55%余りを占める素畜費の軽減に努められている。今回の受賞牛は、数多い母牛群の中でも繁殖性、泌乳哺育性も良く生産牛の多くが枝肉成績で上位を占め、その功績は大きく、当場の一貫経営確立に一役かった名牛である。
 「なかのり号」の経歴)(繁殖性)について見ると表のとおりであり、11産中雄9頭、雌牛2頭で、特に雄牛が多く占めたことは肥育仕上げを旨とする経営にとって貢献度は高かったようだ。
 体躯もしっかりしていて、12年1月に12産目を分娩予定であり、繁殖を初めて12年間牛舎での苦楽を共にした牛でもあるため、最後まで我が牛舎で労ってやりたいと、結ばれた。<<