yakinikunanzan会長の事業承継奮戦記

子育てと事業承継について

「生」は牛と土でできている


昨日、元新聞記者のYさんがご来店くださり、ひとしきり牛と牛肉の話で盛り上がりました。


Y氏は、定年退職後も食と農と経済の問題をテーマに、人と人のご縁をつないでご自身のテーマを深堀りし続けておられる方で、そんなYさんが素晴らしい言葉を教えてくださいました。


「生きるという字は牛と土でできている」


これは、Y氏がかつて取材された三重県愛農学園農業高校の卒業生の言葉だそうで、入学時には「こんな学校やってらんねえ!」と言っていた生徒が、3年後には酪農家への道を選んで、卒業文集にこの実感のこもったすばらしい言葉を書かれたのだそうです。


牛と土がつくりだす「生」の豊かさを思うと、この卒業生の発見は、本当にすごいことだと思います。




先日、熊本の菊池養生園へ行った折、阿蘇の大草原に放牧されるあか牛を見ることができました。
どこまでも平らかな草原のどでかさと有り余る牧草地の豊かさには圧倒されました。





阿蘇に連なる広大な久住高原では、九州大学の後藤先生が、草原で育つ放牧の黒毛和牛を見せてくださいました。
九州大学の高原農場実験実習場の建物に入ると、正面に掲げられているのは、「牛は天才である」という雄雄しいポスター。
「草原は天才である」という美しいポスターもありました。


実は、今春、我が家の三男坊が三重県愛農学園農業高校に入学したのですが、「牛と土が作る豊かな生を守り、大宇宙の中のエデンの園である地球を耕していくこと・・・。」これを、愛農高校では子供たちに教えておられるということが、すとんと心に落ち着きました。


Y氏は、新聞記者時代どうしても牛と牛肉の世界のことは記事に書ききれなかったとのこと。
生産と消費があまりにも遠く、あまりにも複雑で、まとめようがなかったとおっしゃるのです。


本当にそのとおりで、勉強すればするほど牛の世界、牛肉の世界は深遠で魅力に満ち満ちています。
そんな業界に身をおける幸せをかみ締めながら、明日は「牛の魅力と健康食・美容食としての牛肉の魅力」についてしっかり語らせていただきます。


テーマは、「糖質オフ・焼肉ダイエットのすすめ
(こちらのページでごらんいただけます。http://www.toushituoff-gurume.jp/過去のイベント/2012年4月21日南山/)



ところで、先日行った熊本の菊池養生園での江部先生のご講演は、本当に素晴らしいものでした。




炎天下の野外講演に500人の聴取が集まり、先生の著書の販売とサイン会は長蛇の列でしたが、サイン会というより健康相談会。江部先生はサインしながらも、どんな質問にも一人ひとりに丁寧に答えられるので、それを聞いているだけでも勉強になりました。



医師としての探求心を燃やし続けて、人の健康と幸せのために命を使っておられる江部先生の軽やかな情熱を見習い、
私も、お客さまに健康に育った美味しい牛肉を届け、牛と牛肉の魅力を伝えるために一生懸命がんばろうと思っています。