yakinikunanzan会長の事業承継奮戦記

子育てと事業承継について

エサも地産地消の「近江プレミアム牛」


今年の1月にNHKで放映された、木下牧場さんとサカエヤさんの取り組み「エサも地産地消」の近江プレミアム牛「こうへい号」が、まもなく南山に入荷します。



牧草や稲わらだけでなく、カロリーの高いエサまで地元産です。
家族経営で、とことん本物を目指す木下牧場ならではの努力の結晶「近江プレミアム牛」は、昔ながらの近江牛の味をみごとに再現し、輸入飼料に頼らず地域を耕す「幸せな畜産」の可能性を示してくれると思います。


今年の夏、そんな木下牧場にご無理を言って、愛農学園農業高校の生徒2名が研修させていただきました。



朝のエサやり、昼の稲わら集め、夕方のエサやりの後、日がとっぷり暮れてるのに、掃除がなかなか終わりません。


体力に自信満々の農業高校生たちは、農家のプロの仕事には全くついていけず、筋力でも知力でも気力でも、全ての自信をへし折られて「現実」を学ばせていただいたようです。



そんな高校生がへとへとで仕事を終えた頃、木下牧場の「近江プレミアム牛」のそばで、木下さんちの次女の沙也香さんが、酒粕を小さくカットしてはきな粉をまぶして地元産のエサ作り作業をなさっていました。


沙也香さんは、税理士を目指して勉強中の学生さんですが、長女の美奈ちゃんに負けず劣らぬ牛飼い人生を生きてきたステキな女の子で、農業高校生たちが尻尾を巻く力持ちぶり。


木下牧場の家族の愛がいっぱいこめられた「近江プレミアム牛」を頂くご縁に、心から感謝したいです。



手塩にかけて育てられた牛さんは、育ててくれた人への感謝の思いを、美味しいお肉になって表願してくれます。
私は経験上、そう信じています。


命あるものを頂いて生きている私たちにとって、何をどう食べるか、ということは、誰とどう生きるかということなのではないでしょうか。

お魚 (金子みすず


海の魚はかわいそう。
お米は人につくられる、
牛は牧場でかわれてる、
鯉もお池で麩(フ)を貰う。


けれども海のお魚は
なんにも世話にならないし 
いたずら一つしないのに 
こうして私に食べられる。


ほんとに魚はかわいそう。