yakinikunanzan会長の事業承継奮戦記

子育てと事業承継について

生産者さんとつながる食のプロたち


時代祭鞍馬の火祭が終わると、京都はぐっと秋めいてきます。
そんな10月後半、南山には、今年2頭目にして今年最後のプレミア近江牛がメニューに登場しています。



上の画像の右の方にあるロースが、今回のプレミア近江牛「ばちょう」号のお肉なのですが、他のお肉も美味しいにもかかわらず、それでも違いが分かるぶっちぎりの美味しさです。


7月に初めていただいたプレミア近江牛「りんか号」の美味しさには感激したので、感動半減の法則からして、それを超えるお肉ができることには正直期待していなかったのですが・・・。
ところがどっこい、今回のプレミア近江牛、素晴らしいお味で、やはり感動的です。
木下牧場さんの自給飼料によるグラスフェッドの近江牛が、昔ながらの近江牛のクオリティを再現させたことは、紛れもない事実です。



今回のプレミア近江牛「ばちょう」号の血統書には、木下牧場の後継者、木下美奈ちゃんの名前があります。
美奈ちゃんが高校生の時に自分の牛として購入した純粋但馬のお母さん牛「つくし」号からうまれた牝牛「ばちょう」号を、出産の時から美奈ちゃんが育てて、名前も大好きな三国志の登場人物から選んで自分でつけました。
(メスは平仮名で登録するため、「馬超」が「ばちょう」として登録されています)
そして、手探りで、特別な手づくりの自給飼料と地元産のエコフィードで育て上げてくださったのでした。


この仕掛け人がサカエヤの新保吉伸社長。責任をもって買い上げるという委託生産で、自給飼料と地元産の飼料で育てる近江牛作りが実現したのです。
(この取り組みは、日本の自給率向上へ寄与するフードアクションNIPPONアワード優秀賞に輝いています)


木下牧場さんが勇気を持って取り組まれた手間ひまのかかる昔ながらの近江牛は、通常肥育の牛の4分の3の目方にしかなりません。


それでも、「昔のお肉はもっと美味しかった」と耳にタコができるほど聞かされた肉の匠達の嘆きを、うち崩すようにしてこの値打ちのあるお肉ができました。



値打ちあるものを値打ちの分かる人に届けるため、木下牧場のお肉は、志を同じくするレストランの仲間たちが支えています。
サルティンボッカさん、プレーゴさん、ダイングMOOさん・・・。
いずれも素晴らしいレストランで、10月24日には、サルティンボッカさんで、糖質オフイタリアンの食事会、11月14日(水)はプレーゴさんで、木下牧場見学のあとの昼食会を開催し木下牧場のお肉を召し上がっていただきます。
また、ダイニングMOOさんでは今回半頭ずつ分け合ったプレミア近江牛も、お召し上がり頂けます。


11月14日の木下牧場さんへの見学とプレーゴさんでの昼食会は、残念ながらすでに40名の定員をオーバーしてしまい締め切っていますが、この企画は、11月13日に京都で開催される牛肉の研究会「日本産肉研究会」と、農研機構さんによる「マッチングフォーラム」の共同企画なのです。


11月14日の木下牧場見学は一般の方の参加の余地はなくなりましたが、13日に京都駅前のキャンパスプラザで開催される牛肉の研究会のお席はまだ余裕があるようです。
午前中は10時から、木下牧場さんはじめ、放牧や自給飼料で牛を育て、環境と動物福祉と地域おこしに貢献する各地の取り組みが発表されます。
しかも、たった500円で、超豪華な牛肉のお弁当(南山がつくります)を食べながら、シンポジウムを聞けるという、美味しいランチョンセミナー付きになっており、お席にはまだ余裕があるようです。



一般の方も是非ご参加ください。

午前の部+ランチョンセミナーのお申し込みはこちら→http://www.naro.affrc.go.jp/event/list/2012/10/044105.html
スクロースして一番下の申し込み書をダウンロードしてFAXしてください)


なお、11月13日は、引き続き午後2時から日本産肉研究会の学術集会で、こちらでは「牛肉の価値を再構築する」というテーマで、サカエヤの新保社長や、分子栄養学の定真理子先生、府立大学の佐藤先生、京大の熊谷先生にお話いただき、南山の社長もご挨拶をさせていただきます。


そして、11月13日(火)午後7時からは南山で懇親会。値打ちのある各地のお肉が集まってくる食べ比べ試食会です。


午後の部と懇親会のお申し込みはこちらから→http://www.agri.tohoku.ac.jp/keitai/jsmp/
(画面下の方にある申込書をダウンロードしてFAXしてください)


申し込み先が2箇所あるため、ややこしくてめんどくさくて、たまらないけど興味があるという方は、南山へお電話でお問い合わせください。 075−722−4131(担当:山内、楠本)
お電話いただければ、受付を代行し、こちらから参加のお手続きをさせていただきます。