yakinikunanzan会長の事業承継奮戦記

子育てと事業承継について

「おいしい牛肉」のブランド

yakinikunanzan2006-01-03


トレーサビリティ法後、牛肉の種類や銘柄、産地表示には
やたらと神経質にならざるを得なくなりました。


どのようにお客様に南山の産直牛のことを説明するかは
現場スタッフがいつも悩んでいるところです。


でも、おおかたのお客様は、牛の種類や、その牛がどこで生まれて
どこで育ったかという複雑な説明が聞きたいのではなく、
「安心のできるおいしい牛肉」をおいしそうなイメージで
召し上がりたいだけなのではないでしょうか。


交雑牛という、なんともいかがわしい種類名を与えられた
南山の産直「八千代黒牛」は、どのようにご説明するのがいいのでしょう。


「おいしい牛肉ですよ」ということをアピールしたいのですが、
「和牛ではなくて、黒毛和牛とホルスタインの交雑で・・・」
などと説明が始まると・・・、
「要するに、国産やったら和牛やろ?!」という納得のしかたを
なさる方もおられますし、「交雑」という響きを気にしながら
召し上がっておられるお客様もおられることと思います。


牛肉は、生産者さんが味見をして出荷することなどできない食べ物です。

ですが、南山の産直牛は、自らの直売所を持つ椎名牧場さんの八千代黒牛も、
精肉販売所とレストランを直営しておられる岡喜牧場さんの近江牛も、
味をきちんと確認してお客さまの食後感をフィードバックさせながら
おいしい牛肉づくりをしておられる希少な生産者さんたちが
手塩にかけてつくってくださった牛肉なのです。


「見た目」の格付や等級だけではなく「おいしさと安心安全」を基準に、
信頼のできる評価システムがつくれないものかとつくづく思います。

「おいしい牛乳」ブランドのように、もっと単純に「おいしい牛肉」
とイメージできる新ブランドができないものでしょうか。


*写真は、塩タンに代わって人気を博している「八千代黒牛のブリスケ塩焼き」。歯が生え変わる時期の子ども達にも大人気