yakinikunanzan会長の事業承継奮戦記

子育てと事業承継について

繁殖農家と肥育農家

黒毛和牛は、月齢30ヶ月ほどで肉牛として出荷されますが、
1頭が100万円以上で売れないと苦しいといわれます。


10ヶ月前後の子牛が50万円で売れていくのを見て、
母牛の妊娠期間10ヶ月と子牛の肥育10ヶ月でちょうど20ヶ月、

肥育農家さんも購入した子牛を20ヶ月ほど育てて出荷されるから
ちょうど20ヶ月ずつの手間を50万円ずつで分け合っているのですね。


・・・と、そう早合点したのですが、違いました。
子牛ににかかる餌代のほうが安くつくから、肉牛に仕上げる
肥育農家の方が餌代や糞尿処理費が大変なのだとのこと。


しかも導入した子牛が病気でだめになることもあるし、
枝肉相場の動きでは100万円で売るのも難しい。


そこで黒毛和牛は、「霜降り」の肉で、体重がうんと
増えるようにと育てられることになるのだそうです。