yakinikunanzan会長の事業承継奮戦記

子育てと事業承継について

野に放たれた牛の魅力


「鞭を忘るな」と
ヅアラツストラは云いけり。
「女こそ牛なれ、羊なれ。」
附け足して我ぞ云わまし、
「野に放てよ」


これは、与謝野晶子の「女」という詩です。


女性が、子を生む道具としてみなされていた時代に、
11人の子を産み育てながら女性解放を歌いあげたのですから
与謝野晶子は、本当にすごい女性だと思います。


この詩と出会って、もう20年になりますが、
野に放たれた牛など、日本にはいるはずないと
思い続け、なかなかイメージできずにおりました。


が、岩手県で、ついに見ることができました!
玉山村の山中にある短角牛の放牧場は、本当に感動的でした。


堂々たる牛の群れの前に、人間の群れなぞ、いかにも貧弱に見えました。


子孫を残すため、繁殖のためだけにある性を全うし、
山林の下草を食んで山を守り、自力で子を産み育て、
やがて人間の食糧となってくれる野の牛・短角牛!


短角牛は、ぜひとも南山でメニュー化しようと頑張っています。