yakinikunanzan会長の事業承継奮戦記

子育てと事業承継について

牛の命のつくられ方

yakinikunanzan2005-12-27

牛の赤ちゃんは、ほとんどが人工授精によってつくられます。


純粋な短角牛は放牧で自然交配されることのほうが
多いようですが、これでは出産シーズンが重なるので
年間を通して肉を出荷することが難しくなります。


このため、せっかくの丈夫な野の牛・短角牛でも
受精率の高い自然交配よりも、人工授精が奨励されたり
ホルモン調整が研究されたりするようです。


こうしてみると、人間の食糧として生み出される牛の命は、
人間が介在しなければ出現し得なかったといえます。


同じ哺乳類として牛の命をご馳走としていただくことには、
申し訳ないという思いがつきまといますが、
畜産研究所や農家の方々の苦労を見聞きするうち
牛の命は、牛の繁殖や肥育に関わった農家の方々の、
思いと汗とでできているのだと思えるようになりました。


牛の命だけではなく、人の命も企業の命も、人間の出会いと思いが
つくり出した奇跡なのだと、そう思うのです。



*この写真は、岩手県畜産研究所で見た、黒毛和牛の種オス牛から精液を採取するための台です。