yakinikunanzan会長の事業承継奮戦記

子育てと事業承継について

企業のクオリティ・オブ・ライフ

「だらしのない企業はどんどんつぶれた方がいい、それが小泉内閣構造改革だから」と、南山が死を宣告されたのは11年前の8月のことでした。


まもなく幕が引かれる企業の看取りをするため、それまで勤めていた会社をやめて現社長の私と妹が南山に戻ったものの、南山は、仮死状態のまま数年がかりの大手術の末に生き延びられることになったのでした。


つぶれた方がよいといわれた企業ですが、できることなら「存在を望まれる企業」へ。そんな思いが、南山をつくってきました。


存在を望まれる企業となるため南山にできたことは、安心安全な食を生産者さんと共に守ること、そしてお客様に健康をお届けすること。結局、創業者の父の目指した理念に戻っていました。


9月は、そんな南山の11年前の第2創業を襲った国内BSEと米国での同時多発テロを思い出す季節です。


絶望の中から何度も何度も立ち直って生きてきた経験を思い起こし、どんなピンチでも、企業のクオリティ・オブ・ライフを探り続け、お世話になった方々の恩義に報いるためにがんばらねばと思います。


今年の9月は、7日(金)と30日(日)に「食と健康」セミナーを開催し、13日(木)に岩手を「食」で応援する特別企画「やまけんさんが育てた短角牛を食す会」を開催します。


どちらもまだお席はございますので是非ご参加ください。


9月13日(木)の岩手を「食」で応援する食事会では、やまけんさんこと農産物流通コンサルタント山本謙治氏の講演のほか、岩手の魅力あふれる食材の販売もいたします。



食用ほおづきと、田野畑山地酪農牛乳。どちらも当日のデザートに使われる食材です。
販売は、岩泉町の早野商店さんと田野畑山地酪農牛乳の新入社員が、元気にアピールするようです。


田野畑山地酪農牛乳の新入社員はこちら。ピースサインの彼女、8月に南山の店長を退職し、9月から田野畑山地酪農の開拓青年のもとへ弟子入りです。



彼女は、田野畑山地酪農「志ろがねの牧」吉塚家の次男(写真左)にスカウトされ、今年3月、尊敬するアルケッチャーノの奥田シェフの東京のお店「ヤマガタサンダンデロ」で行われた面接試験に合格!? ヤマガタサンダンデロの店長さんは、当日の二人の緊張をほぐすため、終始山形弁で接客してくださったとか・・・。
東北人は、優しさが尋常じゃないのです。


「分け入つても分け入つても青い山」(山頭火


皆それぞれの山を越えて進んでいくといたしましょう。




「幸せをありがとう牛乳」田野畑山地酪農牛乳は、岩泉町の早野商店さんでもお買い求めいただけます。食用ほおづき共々、どうぞよろしくお願いいたします。