yakinikunanzan会長の事業承継奮戦記

子育てと事業承継について

「安全安心な食」を支える小さなネットワーク


今日は、滋賀県から岡部農園さんご夫妻が南山においでくださいました。
野菜のカタログを見ながら、これからの作付け計画についての相談です。
南山の「畑サラダ」やスティック野菜につかう野菜はどんなものが面白いか…。



岡部さんは、「値打ちのわかってくれる人の分しか野菜を作らない」という頑固もんで、少量多品種の野菜をほぼ無農薬でつくってくださっています。
生ゴミを堆肥にする大きな機械もお持ちですが、今は、米ぬかとおからと剪定された木の枝と葉を1年置いたもので、微生物を養いながら、美味しい野菜をつくっておられます。


有機JAS認定にお金や手間をかけるより、「わかってくれる人に値打ちを伝え、わかってくれる人の分だけ野菜を作る」というのが岡部さん。
超ベテラン農家さんが語る「野菜づくりへの新しい挑戦」は、情熱的で、生き生きとしていました。



さて、南山が「安全安心に自信と確信」を持っている「いわて短角和牛」が、8月1日付で「出荷停止」という非常事態に巻き込まれました。


私たちは、下記のような文書を政府に届け、厚生労働省からの回答を待っています。

関係各位


「いわて短角和牛」の安全性と岩手県産牛肉の出荷停止措置取り下げのお願い


私たちは、東日本大震災の被災県である岩手県を応援するため、「いわて短角和牛」に、特に力を入れて、販売協力をしている京都の飲食店です。


「いわて短角和牛」は、放牧と地元産の自給飼料を中心に飼育されているため、産地とも連絡をとり、独自の安全性の調査をいたしましたが、県北で育つ短角牛の安全性は、放牧地や水の放射能検査と、さらに当社で独自に行った牛肉の放射能検査(別紙証明書3枚)によって「セシウムヨウ素も共に検出せず」との安全性が確認されています。


私たちが放射能検査をして安全性が確認されている「いわて短角和牛」のように、放射能汚染の心配のない和牛は岩手県にたくさんいるはずです。


岩手県では、私たち民間の放射能検査に頼らず、全頭検査をすることを決めたばかりで、これ以上の安全への対応はないと喜んでいた矢先、本日、岩手県での牛肉が全頭出荷停止されるとの報道があり、安全性が確認されている牛肉に多大な風評被害が及ぶことに対し、心を痛め、憤りを感じています。


岩手県の牛、全てが汚染されているかのような風評をつくる「全頭出荷停止」という措置を、どうか取り下げ、安全な牛肉に対しては「安全である」と証明する、誠意ある指導をしてくださるようお願いします。


2011年8月1日


〒606-0846
京都市左京区下鴨北野々神町31
株式会社きたやま南山
代表取締役 楠本 貞愛


私たちも岡部さんのように根性をくくり、同じ苦労するなら、「安全安心な美味しい食」を、「わかってくれる人の分だけ」、うれしい気持ちでお届けしようと思います。