yakinikunanzan会長の事業承継奮戦記

子育てと事業承継について

希望の春を信じて

yakinikunanzan2011-03-19


今日は、風水でいうところの大開運吉方位日なのだそうです。
へこんでばかりいないで外へ出ようと、子ども達を連れて府立植物園に散歩に出かけました。
春の陽射しに、広大な植物園は平和そのもの・・・。
自然林の残る半木(なからぎ)の森を歩くと、大自然の木々の全てに神が宿っているような、なんともいえない荘厳さを感じます。



小さな半木(なからぎ)神社の前では立ち止まり、子ども達と手を合わせて祈りました。
「どうか原発が鎮まりますように!」そして、「どうか被災者の方々が・・・」と言いかけると・・・、今年中学を卒業したばかりの娘からたしなめられました。
「そんなん、いちいち言葉で言わんでも、神様のほうがちゃんとわかってはるやん!」
確かにその通りです。
本気で祈るのであれば、その前に、神様から出されるであろう条件と向き合う必要があるでしょう。
子ども達から、大人がこの惨事を前にどう行動するか、試されているのだということを痛感させられました。


先は見えなくても、現実全てをそのまま受け止めて、やれるだけのことをやらねば・・・と思わされました。


とにかく「食べ物」を確保するために大地を耕さねば・・・と、南山のスタッフやスタッフの子ども達と一緒に、お料理教室や小さな畑作りも始めます。
常温保存できる牛肉加工品も作っていきます。
縁ある生産者さんから提供される貴重な食材で、チャリティ企画もしていきます。


南山では、岩手の関係者の皆さんの無事は確認できましたが、短角牛はじめ、岩手の食材が、ワカメも冷麺も山葡萄も、花芽ワサビも・・・、いろんなものが当分入ってきません。
被災地の方々はどれほど大変か、想像を絶する現実の中においでだろうと思います。


短角牛がしばらく入らぬ間、南山には、完全な放牧で育った「森林ノ牧場」のジャージー牛や「近江長寿牛」が加勢に来てくれます。


昨年12月にいただいたアミタさんのジャージー牛も、今年の1月にいただいた木下牧場の近江長寿牛(202ヶ月齢の経産牛)も、本当にすばらしいお味の牛肉でした。


1月にいただいた「近江長寿牛」(↑)は、サカエヤさんが2ヶ月間ドライエージングをかけてくださり、信じがたい風味の絶品に仕上がっていました。


「きくしげ」という名のこの近江牛(個体識別番号1010811099)は、平成6年1月10日生まれ。
兵庫県穴栗郡千種町河内の林繁樹さんから購入された木下牧場の初代母牛で、平成6年9月28日に木下家に嫁入りし、13産した202ヶ月齢。


「なかのりさん」に次いで、「きくしげ号」も、純粋但馬の血統のすごさを証明してくれました。


これからの時代、「食」という敬虔な命の世界で、これまで顧みられなかった分野の牛さんたちも、もっともっと大事に見直されていくことと思います。


ジャージー牛も、近江長寿牛も、南山には3月末〜4月以降にお目見えします。
「収益金を被災地に!」と、生産者さんと一緒に力を合わせ、「出来ること」に挑みます。


牛肉は、人を元気にしてくれるすばらしい食料! 
こんなときだからこそ、一生懸命おいしいお肉をお届けせねば!