yakinikunanzan会長の事業承継奮戦記

子育てと事業承継について

食べること、生きること

yakinikunanzan2010-10-07



あれほどの大食漢だった父が、流動食しか食べられなくなって数年・・・。
それでも、久しぶりに孫達に囲まれて病院の夕食を食べると、多少は食がすすんだようです。


幸せな食事は、何を食べるかより以上に、誰と一緒に食事をするか・・・でしょう。
我が家も、先日、何年ぶりかで子ども6人全員がそろう数時間の贅沢が出来ました。
家族旅行気分のスーパー銭湯プチ贅沢です。


こうして子ども達が大きくなると、私自身も父同様、もう自分の役割は終わりつつある・・・と、生きるエネルギーが枯渇しかけているのを感じ、「元気な命をつなぐ会」の元気野菜畑へ行ってきました。


大原の「里の駅」近くに、竹内隊長が借り受けて耕されている「元気野菜畑」があるのです。



この日は、ニンジンや大根の間引き、追肥、水菜の種まきをさせていただきました。


若いステキな女性達に混ざって、私もニンジン畑に分け入るアリエッティになった気分で、ニンジンを間引いたのですが、やはりこの熾烈な命の競争には心が痛みました。
甲乙つけがたい元気なニンジンを、ひとつだけ選んで、他は抜いてしまわないといけないのです。
お店に並ぶ形のよい大きなニンジンは、競争に勝ち残ったエリート、勝者なんですね。
抜いたニンジンを、畑のすき間に埋め戻したりもしましたが、きっと駄目でしょう・・・。



ご近所の元気なおじさんが通りがかりに、「おうおう、ここが畑になるんは、初めてや! この大根、もう、1本にして追肥やったほうがええで〜」などと、生き生きとご指導くださいました。
竹内隊長が、「あのおじさん、もう90歳越えたはるんです」と小声で教えて下さいました。



たくさんの間引き菜をもらって帰りました。



間引き菜は、「元気な命をつなぐ会」の名にかけて、全部料理して食べました。
もっともっと生きようとしている命あるものを、途中でその命を引き抜き、いただきました。
本当においしゅうございました。(いや、ほんと!)
有難うございました。


間引き大根のおひたし


すりゴマたっぷりのニンジン葉のナムル


ニンジン葉の、ニンニクたっぷりスパゲッティ。バジリコ風


ニンジン葉のスパゲッティ。トマトソースで。


さて、「食となる命を、育てること、いただくこと」というタイトルのDVDがまもなく完成します。
19頭の近江牛を生んだ名牛「なかのり号」の出荷の日の行事のドキュメンタリーです。


このDVDは、来週には販売開始されるほか、南山食農倶楽部の入会キャンペーンで、記念のプレゼントにもなります。


入会記念の選べるプレゼント、もうひとつは、特別な近江牛カレー「喜和味」です。
近江牛専門店が極めたカレー「極み」の特別版で、木下牧場の後継者となられる長女の美奈ちゃんが、10月10日に結婚される記念の特製お祝いカレーなのです。





それから・・・、「なかのり号」から生まれた19番目の近江牛が、南山の近江牛まつりに登場します。


なかのりさんからの最後の贈り物も、大切に、おいしく、お客様の幸せな食卓に届けたいものです。
秋の南山、創業祭も、頑張ります。どうぞお越しくださいませ。