yakinikunanzan会長の事業承継奮戦記

子育てと事業承継について

日本の食力を支える、地域力

すさまじい暑さが続いています。
土曜朝市をお休みする7月にあわせてオープンした南山のミニ直売所は、「南山とお客様の産直食材共同購入の場」として、とても楽しいものになってきました。
ミニ直売所ができたことで、近しい農家さんたちとのお付き合いもさらに深まり、南山の野菜メニューも充実してきました。


南山では滋賀県の農家さんたちとのご縁が深く、先日は岡部農園の岡部さんが南山においでくださいました。
(南山は、滋賀県永源寺ダムに沈むはずだった農家が京都の北山通りに移築されてできたということもあり、滋賀県は、まるで「実家」のような近しい関係なのです。)


↑岡部さんを岡部農園のお野菜の前でパチリ!


南山の野菜メニューを楽しくするために、どんな野菜をつくるかも打ち合わせました。
岡部さんは、色々な種苗会社のカタログを見せながら、どんな野菜が面白そうか、注文を聞いて作付けされるのです。


この日、南山では、岡部さんのところのピーマンを野菜焼きにして出していたのですが、それを見て「このピーマンは生で食べてみて!」と、岡部さん。
失礼しました! ここまでおいしいピーマンだったとは・・・!!
家でも、岡部さんのピーマンに南山のちしゃ味噌をつけて食べさせてみると、子ども達もびっくり!
「旨い!!」と、瞬く間になくなってしまいました。 


生ごみ堆肥や米ぬかで作る岡部さんの元気野菜の味は、断然違います。「日持ちの違いも見てほしい」と岡部さん!
自分のつくった野菜の値打ちを分かってくれる人の分しかつくらないという岡部さんですが、南山は、この方の気骨とやさしさの大ファンなのです。


滋賀県近江牛の木下牧場さんでは、こんな看板を掛けて南山の近江牛を、赤身のおいしいお肉に育ててくださっています。
木下牧場さんのところでは、いよいよ念願の屋根つき放牧場にも着工。




鉄骨から基礎までを木下その美さんのご実家の「後藤パパ」が親方として指揮し、自分たちで鉄骨を刻んで、ペンキも塗って…!!と、干拓農民の心意気が孫の代にまで引き継がれています。


この、後藤パパ親方と「なかのり号」(近江牛を19産した母牛)の物語を絵本にした「なかのりさん、ありがとう」は、先日京都市の池田東小学校で授業に使っていただき、7月22日の朝日新聞に掲載されました。



実は、この記事を書いてくださった角谷さんは、BSEでもう二度と焼肉屋は立ち直れないのではないかという時期に、コンサート付き焼肉で人寄せをしていた南山の取り組みを記事にしてくださった方で、偶然とはいえ、池田東小学校を通じての8年ぶりの再会(お電話だけですが)に、感激でした。


BSE口蹄疫と・・・、それこそ絶望の中でしか見出せない小さな光を、見失わないようがんばらねばです。


さて、夏本番に秋の話で恐縮ですが、9月15日から大丸京都で開催される「地域力宣言2010全国物産展」で、「京たんくろ和牛の焼肉弁当」を実演販売させていただくことになりました。

ここでは、京都の食材100%でお弁当を出そうと、がんばっています。
・・・しかし、いつもながらの泥縄で、実演販売なんてどうやってやんのんか・・・、も〜えらいこっちゃです。


京たんくろ和牛の薄切り肉の焼肉弁当、薄切り肉と厚切り肉半々の焼肉弁当、薄切り肉の上に厚切り肉を2重盛りにした焼肉弁当・・・などなど、試作に励み頑張っていますので、どうぞよろしくご心配ください。