南山はなれ夏の試食会
6月12日・13日の二回にわけ、高麗美術館の学芸員さんをお招きして南山はなれの試食会が開催されました。
南山の3種の和牛を食べ比べていただくメニューに加え、この日はいわて短角和牛のレバ刺しやタンも追加メニューで用意させていただき、ご来場の皆さんから貴重なご意見をたくさんいただくことができました。
前菜には手まり寿司と茗荷のお寿司(茗荷とご飯の間に和牛のそぼろをはさんでいます)、蒸し茄子のナムルと和牛のたたきポン酢ジュレ。
和牛のたたきの下に敷かれているのは、丹後のエチエ農産さんからいただいた糖度12の新玉ねぎ! 水にさらさなくてもそのまま食べられる旨みたっぷりの玉ねぎです。
やはり近江牛の焼きしゃぶは一番人気! たっぷりのお野菜をお肉に巻いて、チョジャンソースをかけて召し上がっていただきました。
いわて短角和牛と京たんくろ和牛、近江牛の味の違いも堪能していただきました。
スティック野菜のちしゃ味噌添えも夏らしく・・・。
キムチには、森田農園さんのすぐきが登場。
お好きなデザートも選んでいただき、南山の思いのこもった料理をじっくり味わっていただきました。
今回の試食会でお話させていただいたことは、焼肉の歴史と、日本で作られる牛肉の種類や特徴について・・・。
高麗美術館の学芸員さんからは、日韓併合100年の節目の年に開催される「浅川伯教(のりたか)・巧(たくみ)兄弟」の企画展についてお話いただき、植民地下の韓国・朝鮮で、かの地の人々から愛されたすばらしい日本人の功績について教えていただくことができました。
浅川兄弟とも縁の深い加藤松林人画伯の絵を高麗美術館さんにお貸ししたのがご縁で、今回のゲストスピーチをお願いしたのですが、加藤松林人先生は、戦後、まだ国交が回復していない時代に韓国から招聘された最初の日本人だったということで、それほどすばらしい方だったということを、今回初めて知った次第です。
不幸な歴史の中にあっても、すばらしい人はすばらしいと彼の地の人から愛された日本人、おいしいものはおいしいと、貧しい在日のホルモン焼き文化から進化した和牛焼肉…。
尊敬できる人との出会いとおいしいもの・・・。
これさえあれば、幸せになれるというものです。
庶民としての100年の歴史をかみ締め、しみじみとうれしい気持ちを味わった試食会でした。