yakinikunanzan会長の事業承継奮戦記

子育てと事業承継について

あかん、売り方変更!

yakinikunanzan2009-11-11



「ほんで、おたくは何屋さんなんです?」
展示会でよく聞かれるのがこのセリフ。


「農家さん? 肉屋さん? へ〜、焼肉屋さんやったん・・・。」というのがいつもの落ちです。


安全安心な牛肉を求めて深入りするうち、南山はすっかり牛オタクになってしまい、実際、牛フンと牧草の香りに包まれているのが一番落ち着くほどの生産現場好きになってしまいました。


そのため昨日販売を開始したお弁当の名前には、全部、牛の種類ごとに「○○牛弁当」と命名したのですが・・・。


昨日の夕方、JR京都駅の伊勢丹スバコに並んだお弁当5種10個づつは、午後6時半現在で「近江牛弁当」が完売、「京たんくろ和牛弁当」は、さっぱり動きなしという状況で、「短角和牛弁当」も苦戦していました。(7時以降に売れたようですが・・・)


あかん、知ってる物、味をイメージできる物しか、売れへんは・・・、と大反省。南山にはまだまだブランド力がないため、この際、売れてくれる名前に変更です。


京たんくろ和牛弁当を「京の和牛弁当」に変え、注釈に(京都生まれの希少な和牛、「京たんくろ和牛」のお弁当です)と記載することにしました。
短角和牛弁当も思い切って「和牛焼肉弁当」に変更。注釈に(放牧育ちの自然派! 赤身の美味しい「短角和牛」のお弁当)と入れることに・・・。


まずは手に取ってもらえる名前にして、おいしかったと思ってもらえるようにすること。次に南山に興味を持ってもらい、そしてさらに関心のある人にはお肉自体にも関心を持ってもらう、という順番を大事にすべきでした。


南山が、「農家さん? 肉屋さん? なんや、焼肉屋さんやったんか〜。」と言われているようでは、あきまへん。
南山のお肉なら大丈夫、と言ってもらえる南山のブランド力を育てることが、マイナーな希少ブランド牛の価値を上げることになるのだと思い至り、初日で「売り方変更!」を決めました。


それにしても、日本最古のブランド牛、近江牛は、やはり強い! それだけに、近江牛というブランドを冠した質の悪いものに出会うと、本当にがっかりします。
その点、南山の近江牛弁当は、「木下牧場が極める伝統と安心。但馬の血統の由緒正しい近江牛」という注釈入りで、味にも質にも自信ありあり! 近江牛のブランドを上げることはあっても下げることはありません。


京たんくろ和牛のお弁当も、短角和牛のお弁当も、この味と質で、いずれメジャーになるよう育てていかねばと思います。



来年1月31日(日)には、短角牛の愛好者たちが南山はなれを貸し切って、短角牛と地野菜を楽しむランチの集いを企画しておられます。
その名も「EcoMeaters ランチの集い」。
その案内には、こんな目標が掲げられています。
 

  EcoMeatersの輪はこの宴で広まっていきます。


      目標は三つです。


 ★ 増やせ、「レッドミート」愛好家を
 ★ 励まそう、「レッドミート」生産農家を
 ★ 仲良くしよう、田園社会と


マイナーなお肉を、マイナーな愛好者たちが支える・・・。
こんな楽しいご縁をいただけるのも、牛フンと牧草の香りのする南山だからでしょうか・・・。


試行錯誤の毎日であります。