しっとりと、中秋の名月
10月3日(土)は、降水確率60%の予報でしたが、美しい秋晴れに恵まれ、久しぶりの土曜朝市と中秋の名月の小さなお茶会とコンサートつき食事会を無事開催することができました。
コンサート開催前のひと時には、小さなお茶会と3階テラスでのお月見・・・。
西の空に夕焼け雲が浮かぶころ、東の空にまん丸お月様が顔を出してくれました。
小さなお茶会で、お茶を振舞ってくださったのは、和束茶のおいしさを世界に広める熱血青年、おぶぶ茶苑の喜多社長!
お湯の温度と茶葉のふくらみ加減に気をつかうと、濃ゆいお茶が苦くないうまみをだすということを実演していただき、お茶のお味は最高でした。
時間をかけ、手間をかけ、日常のあわただしさをしばし忘れてほっこりといただくお茶のひと時・・・。こんな時間をもっと大切にせねばと思わされました。
柊木万里さんのソプラノと摩寿意英子さんのグランドハープは、1時間があっという間のすばらしい演奏で、グランドハープが打楽器にもなるというステキな曲にも酔いしれました。
コンサート中に整えられた「はなれ」のお席には、中秋の名月特別懐石のお品書きと稲穂がセッティングされました。稲刈りに行ってたくさんもらってきた稲束を、はさがけにして飾るだけではおもしろくないので、スタッフがこんなかわいい稲穂の飾りをつくってくれました。
お品書きに「お月見のおはなし」をデザインしてくださったのは、モクモク手づくりファーム、ブランドチームの若手デザイナー。
どんなによい素材、どんなにおいしい料理をお出ししても、それをどう説明し、一目でその値打ちを感じてもらえるようにするか・・・、本当にここが一番南山の弱いところです。
「南山はなれ」を作ってくださったグラノ24Kの小役丸社長から学んだおもてなしと、モクモクさんから学ぶ情報発信のあり方をこうして手取り足取り教えていただきながら、もっともっと丁寧な仕事をせねばならないと痛感させられました。
すばらしい音楽とお茶とお月見を楽しんでいただいた後は、全席埋まったはなれのどのテーブルにも、みなさんほんとうにゆったりと食事を楽しんでくださる幸せな食卓の風景がありました。
お茶と一緒に楽しんでいただいた、韓流のお茶菓子は、シナモンの香りのあんこを、こねて丸めて広げて伸ばして油で焼いたお団子の皮でくるんで、トッピングにナツメとチャービルをはちみつでくっつけた、気の遠くなる手間のかかったお菓子なのでありました。
一度食べれば忘れられないおいしいお菓子なのですが、「モチは餅屋」「モチは餅屋」という言葉が、団子を丸めて延ばす作業の間中、ず〜っと頭に響いておりました。