yakinikunanzan会長の事業承継奮戦記

子育てと事業承継について

作り手と食べ手がいっしょに育てる安心安全な食

yakinikunanzan2009-09-30



今年5月に、近江悠紀会さんの田んぼに植えた「かぐや姫」がようやく実り、「稲刈りにもおいで」とお声かけいただいて、先日稲刈りに行ってきました。


八日市インターから20分ほどのところにある愛荘町栗田というところに、私たちがお世話になっている田んぼがあります。


5月の田植えに参加したメンバーは、やっぱり稲刈りもせねば! ということで、急きょ招集したにもかかわらず、現代っ子の学生アルバイトたちも参加してくれ、わいわいと田んぼで過ごす時間を楽しみました。



こんなにひ弱だった「かぐや姫」の苗が、すっかり大きくなって、こうべをたれています。
稲刈りは、今年で3回目。プロの農家さんたちにとっては、朝飯前に刈り取ってしまえるほどの量を、カマで手刈りして束ねるのですから、なかなからちがあきません。


とにかく束ね方が難しく、何回教えてもらっても、くるっとまわして…の先は、手品にしか見えないのです。農家さんにしても、手が覚えてることを、口で説明するのはどうにも苦手・・・。



けれど、それでいいのです。へたくそでも、とにかく束ねて結んで置いていくと決めた今年のルールは大正解。
2年前の初めての稲刈りのときは、とにかく刈ってしまわねば…と、誰もが必死で稲を刈り、そこここに好き勝手に積み上げてしまったもんだから、脱穀が大変だったのです。


稲刈りは、お遊びとわりきってOK。
一人で黙々と機械を動かす稲刈りではない、たっくさんの笑いを田んぼにふりまく行事でいいのです。



「働く車」に順番に乗る楽しみ、稲刈りそっちのけで虫を取る楽しみ、そしておいしい新米のおにぎりをいただく楽しみ!
焼き芋を焼く楽しみ!





しっかり働いたふりをして、おいしいおにぎりと焼き芋をいただき、近江悠紀会の岡本甚太郎会長手づくりの鶏肉の煮つけをいただき・・・、今年もおかげさまの稲刈りをしっかり楽しませていただきました。


平成5年の大凶作の時に突然変異で生まれた新種のお米「かぐや姫」! この不思議な生命力と、味の良さには、すっかりなじんでしまいました。




さて、南山の新米フェアは、9月末の今日まででおしまいになりますが、10月になると、かぐや姫の新米が届きます。
きっとおいしく育っていると思います。


そして10月にはまたいろいろなイベントが盛りだくさん。


10月3日(土)は、久しぶりの土曜朝市、そして中秋の名月のコンサート付き食事会。
京たんくろ和牛まつりのメニューの準備も大わらわです。


10月13日(火)は、牛肉の勉強会! 
松本大策先生から「世界一安全な日本の牛肉を支える人たち」と題してお話しいただき、いろんな国産牛肉を仕入れて味わいながらの情報交換&懇談会をするので、楽しみで仕方ありません。


ところで、世界一安全な日本の牛肉を支えてくださっている、肝心の農家さんたち自身の安全は、守られているのでしょうか…。
今日は、宮崎県の農家さんたちが、サイロ詰め仕事で亡くなられたとのニュースに胸が痛みました。


大きな牛や大型機械を相手に大ケガをすることもあるのが、牛飼いさんたちのお仕事・・・。
その命がけの仕事には、本当に感謝です。


安全な食を、誰がダレのために守るのか…、そんなことをしっかりと勉強せねばと思っています。