yakinikunanzan会長の事業承継奮戦記

子育てと事業承継について

京たんくろ和牛産地見学バスツアー

yakinikunanzan2009-07-27



局地的な豪雨で大変な惨事になっている日本列島・・・。
被害にあわれた方々には、心よりお見舞いとお悔やみを申し上げます。
考えられないような災難が、突如、誰に降りかかるかわからないという現実・・・、やはり一日一日を心して生きねばならないと、改めて思います。


7月25日・26日は、雨の合間を縫うように「京たんくろ和牛産地見学バスツアー」を無事に開催することできました。たぶん、無事に、しかも本当に楽しく開催できたということは、奇蹟のように有難いことなのだと思います。


まずはひたすら感謝です。



お天気がよくなかったおかげで道路事情はよく、天橋立ではゆったり休息。

アミタ森林の牧場では、生まれて間もない子牛を見せてもらうことができました。



2頭いた子牛のうち1頭は人間の集団から無事に逃れて脱出しましたが、1頭は腰を抜かしたようにうずくまり、子どもたちからなでられるに任せて、涙をこぼしていました。(ごめんなさいね、子牛さん)





アミタさんは、乳量は半減するけれども、年間を通じた自然放牧をなさっており、林業と環境を支える酪農に挑まれています。刈り取られた雑草も大切な牛の餌です。


気の毒なのは男の子に生まれてくるジャージー牛。この子達は肉用牛にはならないため、幼くしてお別れの日を迎えます。


優しい目をしたジャージー牛の子牛とふれあい、人間たちも、優しい気持ちになれました。わずかしか生きられない牛さんがいることも心に留めておきたいものです。


アミタさんの牧場では、男の子の方がたくさん生まれるということですから、命そのものが摂理的に、必死でバランスを取ろうとしているということでしょうか。


アミタさんの最先端の、昔ながらの酪農を見せていただき、いよいよ日本海牧場へ。


雨が激しく降ったあとの放牧地は、本当にきれいな緑でした!






雨でゆるんだ赤土の表土を覆う芝草がはがれては大変ということで、牛は放牧されていませんでしたが、人間たちは、のびのびと放牧されました。
子どもたちがさっさと駆け上がっていくのを追いかけて、旅の疲れもなんのその、大人たちもあっという間に山のてっぺんへ。赤土のレンガの壁のところにたどり着きました。


雨で放牧地の草を食べられなかった牛さんたちに、夕方と翌朝、餌やりをさせていただき、子どもたちは牛に夢中でした。




短角牛のお母さん牛の放牧を管理している三宅さんご夫妻は、ここの短角牛がかわいくてたまらないご様子。1頭1頭にニックネームをつけ、牛それぞれの個性の違いを楽しそうにお話くださいました。



↑この「はるちゃん」は、なかなか種がつかず、三宅さんの奥さんが、「はるちゃん、今度種がつかんかったら、お肉になってもらうよ!」と言い聞かせたら、三宅さんに頭をこすり付けてきて涙をこぼしたのだそうです。


はるちゃんはその後無事に種がつき、今も立派にお母さん牛として働いてくれています。(よかったぁ!)


牛を愛する人々の思い入れの深さには、いつも惹きこまれてしまいます。



2日目は、牧場での餌やりのあと、美味しい朝食を皆で頂き、雨の中を、間人(たいざ)のエコファーマー、タケチャンファームさんへ。




聞きしに勝るイケメン親子が、アイガモ農法や風力発電、てんぷら油の再利用など、未来の子どもたちに誇れる環境保全型農業にかける熱い思いを語ってくださいました。


労働力にもなる家畜「アイガモ」のかわいらしさに癒されることや、すぐ近くの保育園の子どもたちがアイガモを見に田んぼに集まってくる楽しさなど、志高い農業の売りは、無農薬はもちろんのこと「間人(たいざ)の人間の魅力を売りにする」というところでした。


旅の初日は、奇跡的に雨が上がり、芝生の庭でのバーベキューもできました。
新鮮な海の幸と、京たんくろ和牛、そして日本海牧場さんが作られた玉ねぎ、ピーマン、コシヒカリも堪能させていただき、日本海牧場さんの思いもたくさんお話頂きました。


総勢31名の参加者でしたが、初対面の人同士もすぐに仲良くなって、本当によい旅を楽しめました。


日本海牧場さんはじめ、お世話になった丹後の皆様、本当にありがとうございました。