yakinikunanzan会長の事業承継奮戦記

子育てと事業承継について

あり得ない、有難〜い、うれしさ満載の春

yakinikunanzan2009-03-21



3月20日から始まった春の近江牛まつり・・・。
3月9日にお肉になった「なかのり」さんのお肉も登場しています!
そのお味は、ホルモン同様本当に美味しくて、敬牛の集いにかかわってくださった多くの方々のあり得ないほどの有難い思いが奇跡を生んだとしか言いようのない結果をつくってくれました。


なかのりさんのお肉のお味は、その歯ごたえと赤身の味の深みが、まるで短角牛の上ものにであったときのよう!
22年のほとんどを牧草のサイレージで育った「なかのり」さん。放牧場でしっかり日向ぼっこもさせてもらえる環境で、19頭のわが子を生み、母乳で育てたとはいえ、おさんどんはすべて人間にやらせ、のんびりと子生み子育てだけに専念できたのですから、うらやましいようなセレブなマダムです。子育て終了後は、エステ三昧といってよいほどボディコンディションを整えてもらい、すばらしい旨味のある見事のお肉になってくれました。


こんな体験は、もう2度と出来ないでしょう。


近江牛まつりには、たくさんのお客様がおいでくださり、前半でなかのりさんのお肉は売り切れそうな勢いです。


近江牛祭りが始まる前に、まずはなかのりさんのホルモンを食べに来てくださったのが木下牧場さんご一家と木下その美さんのご両親、つまり「なかのりさん」を育てた後藤喜代一さんご夫妻。



近江牛まつりの初日にはお花もいただき、近江牛専門店サカエヤさんのお父さんお母さんもご来店くださいました。
こちらも木下さんとまるで親子のような・・・。


そして近江牛まつりを盛り上げにやって来てくれたのがこちら、木下牧場の後継者です。左側がオス牛(去勢)の肥育担当で農業大学校でも勉強中の頼もしい美奈ちゃん。右がまだ高校1年生のさやかちゃんでメス牛の肥育担当です。
かわいいキャンペーンガールお二人は、南山のお客様に感想を聞きながらの挨拶回リをし、初日の大混乱の南山を手伝ってくださいました。


そして今日、近江牛まつり二日目には・・・。
敬牛の集いで「なかのり」さんを見送った子どもたちや引率のお母さんがご来店くださり、しみじみと心に沁みる感想を伝えてくださいました。


「なかのりさんを見送る会は、本当によかった。こどもたちに、素敵な松本先生や牧場の方々の姿を見せられ、いやなことの方が多い日常を、またがんばれます。」


「あの日は、牧場へ行った子どもが泣きながら家に帰ってきたので驚いたが、話を聞いて本当にすばらしい企画だったと知りました。ありがとうございました。」


などなど・・・。


なかのりさんのカルビ。


なかのりさんのサーロイン。


22年サイレージだけで育った高齢の牛とは思えぬ色! 何の臭みもないどころか旨味が凝縮し味わいが深くなった赤身は、ほんの少し硬いとはいえ、「経産牛は臭くてまずくてどす黒くて脂が黄色い」と脅かされていた心配は見事吹っ飛び、お母さん牛の名誉が回復されたのでした。


サカエヤの新保社長自らが骨抜きもしてくださり、ホルモンも木下さんのお知り合いの方が特別きれいに洗ってくださり、なかのりさんへの敬意は十分に尽くされ本当に奇跡のような美味しいお肉になったのでした。





近江牛まつりの特別メニュー、近江牛カルパッチョも、春キャベツの巻寿司も、手まり寿司も、とても美味しく出来上がっています。
カルパッチョは、フードアナリストのMIHOさん直伝の、オリーブオイルとレモンと塩だけでつくったソースが小粋! 大人の女性に受けるお味です。(ここは「おばさん」ではなく「大人の女性」と、おしゃれな表現で!)


いやなことのほうが多い世の中、素敵な方々からの、あり得ないような有難い応援が、すばらしいエネルギーになって花を咲かせてくれています。


ひたすらに感謝です。