yakinikunanzan会長の事業承継奮戦記

子育てと事業承継について

南山流の京都の「ええもん」

yakinikunanzan2009-01-19



1月17日(土)18日(日)の両日、京都駅ビルの東広場で、南山が選んだ「京都のええもん」を売ってきました。
京ブランド認定商品の販売コーナーで、ちょっと勝手に南山流の京ブランド販売です。


南山の中心商品は、京都の和牛「京たんくろ和牛弁当」。そして和牛のしぐれ煮3種。近江牛短角牛京たんくろ和牛のしぐれ煮です。
これだけでは寂しいので、朝市でおなじみの美山の無農薬有機栽培農家さんの草もちや玄米おはぎ、そして南山が茶畑オーナーに登録させていただいた「京都おぶぶ茶苑」さんの和束茶も販売しました。



京たんくろ和牛は、京丹後市網野町の山崎工業さんが異業種参入された勉強熱心な生産者さんが20年来探求してこられた和牛。
美山の農家さんは、子育てを終えて新規就農されたエコファーマー谷口さん。
おぶぶ茶苑さんも、新規就農のエコファーマーで、すばらしい若者たちです。


第1次産業から加工・販売へと模索する新規就農者さんや異業種参入された山崎工業さんのパワーはすごい!
人件費と言う概念がないというか、本当にいい物を作って本当においしいものをお客様に届けたいと言う情熱がすばらしいのです。
創業という「質」の世界にいる、魅力あふれる京都の生産者さんたちを、南山は2日間アピールしてきました。



18日にはおぶぶさんも終日販売コーナーを手伝ってくださり、農家だからこそ飲めるノンブレンドの荒茶のおいしさを、心地よく伝えてくださいました。
世界の中心和束町からお茶への愛を叫んでおられる若者たちのつくるお茶!
これは、本当においしいのです。



陣中見舞いに近江牛の木下牧場さん2代目(?)も駆けつけてくださり、3種の和牛のしぐれ煮を食べ比べ、近江牛の味を当てられずに大笑い! 焼肉(生のお肉)だったらはずしたことのない2代目ですが、しぐれ煮になるとお手上げでした。
リベンジにと、3つとも買って帰ってくださいました。お弁当も仲良くふたつ。毎度あり〜!!



おぶぶさんも木下牧場さんも、このご縁をくださったのは、近江牛専門店のサカエヤ新保社長です。
本物の近江牛、本当においしい安心安全な近江牛を追求して、農家さんと一体になって近江牛の質を向上してこられた新保社長に学びながら、南山もささやかながら京都の、京都人に愛される、京都人が本当に誇れるブランド牛を育てたいと思っています。


近江牛(黒毛和牛)のおいしさと、短角牛の赤身の旨さを知る南山のお客様は、相当の口の肥えた牛肉通でいらっしゃいます。
そんな南山のお客様から支持され始めた日本海牧場さんのタンクロ(短角牛と黒毛和牛の和牛間交雑種)を、京都の焼肉料理屋として応援していきたいと思っています。


まだ年間30頭しか生産されていない京都のタンクロですが、エコフィードを工夫しながら、京都の人に愛される、「環境にやさしい」名産に育てたいものです。


2日間、売れ残りの京たんくろ和牛弁当を買ってかえった夕飯・・・。ジャンクフード好きのうちの子どもたちからは、「コンビニの焼肉弁当のほうが、味がしっかりしていておいしい!」と酷評されましたが、これからも化学調味料なしでがんばって調整していきますんで・・・。
「旅館の息子なら、年がら年中エビフライの残りを食べてるんだから!」と、子どもをなだめると、「エビフライが食べたい!」と返されてしまいましたが、本気で熱々のエビフライが食べたくなったというのが2日間の落ちであります。


他の出展者さんたちに大変お世話になりながら、とにかく思いっきり楽しい2日間を過ごさせていただきました。
主催者・事務局の皆様に心より御礼申し上げます。


追記


3種のしぐれ煮食べ比べの結果を書き忘れていました・・・。


この企画は、大変楽しんでいただけ、企画としては大成功でした。
ただ・・・、3種類も食べてもらって、お茶も出して・・・「いたれりつくせりやなぁ」と喜んでもらえたのですが、「ごはんはないの?」 「酒があったらもっと旨いのに・・・」 「いや、ビールのほうが・・・」と、足らんもんを言われて売上にはさっぱりつながらずでワッハッハ! でございました。


種類の名を伏せて食べてもらいましたが、ほとんどの方が微妙に違う牛肉の食感に驚かれ、どれも美味しいけど強いて言えば・・・の質問には①近江牛、②京たんくろ和牛、③短角牛の順の人気となりましたが、その差はわずか。


結果、近江牛を一番好きと答えられた方には、「うちの近江牛は最高級の天下一品で・・・」と自慢話の解説、短角牛と答えられた方には、「短角牛とは・・・」とまた延々と話しこみ、「京たんくろ和牛」を気に入られた方には、拍手つきで、「これが今、南山でしか食べられない京都の和牛です・・・。」と、いや〜、甲乙丙つけがたい南山の産直和牛を説明しだすと、話が止まらなくて困りました。


と、そんなこんなで、ヒマをもてあますことなく、賑々しくたいそう楽しい2日間を過ごしたのでした。