yakinikunanzan会長の事業承継奮戦記

子育てと事業承継について

乾坤一擲(けんこんいってき)の大勝負

yakinikunanzan2008-11-28



日本実業出版社の定期刊行物「経営者会報」の12月号に、とても難しい漢字が載っていました。
「乾坤一擲」。 苦労して調べた結果、これは「けんこんいってき」と読むのだそうで、意味は、〔さいころを投げて、天がでるか地がでるかをかける意。運命をかけて大きな勝負をすること。〕とありました。


まるで鎧兜に身を包んだ武将が、すごい形相でほら貝の音とともに出陣するような、なんとも猛々しい四字熟語ですが、そこに南山のことが載っていたのですから、のけぞってしまいました。


南山の何が、乾坤一擲だったのか・・・。
それは、2004年の秋から「和牛1頭仕入」に挑んだこと! です。


今にもつぶれそうな危機的状況の中、大勝負というより、ただ本当に仕方なかっただけなのですが、あのときの南山は、運営チーム全員が牛肉の仕入れについてど素人だったからできたことなのだと思います。



岡山県高梁(たかはし)市でも、乾坤一擲の大勝負で、短角牛が耕作放棄地に放されました。
「魅惑の短角牛ランチ」というタイトルでT田さんが送ってくださった上の画像は、短角牛のそばでお弁当を召し上がっている組合長さん。


岩手から嫁入りした短角牛ねえさんたちの働きっぷりはすばらしいものだそうです。


どんなに大変かがわかってしまったら体が動かないだろうことを、素人は挑戦できるからすばらしい。


挑戦する力が衰えつつある南山、あのときの大変さを振り返り、原点に帰らねば・・・です。

高梁短角牛生産組合の皆さんに励まされながら・・・。