yakinikunanzan会長の事業承継奮戦記

子育てと事業承継について

農家さんと一緒に過ごした秋の1日

yakinikunanzan2008-10-14



10月12日の産地交流ツアーは、芋掘りから始まり、稲刈り、焼き芋、稲わら集め、牧場見学、そして南山での焼肉宴会・・・と、夜遅くまでたいそう盛り上がりました。


楽しいと疲れないものなのでしょうか・・・。笑いすぎたせいかもしれませんが、おかげさまで本当に素敵な秋の一日を過ごさせていただきました。


この日、まずは岡部農園さんでお芋掘り。




大きなお芋に歓声が上がりました。


お芋掘りの次は、焼き芋部隊が待つ田んぼで稲刈りです。





刈った稲の束ね方を教えていただくのも楽しいもので、教えて下さるほうも「こんなの30年ぶりや・・・」と懐かしがりながら、見事な手さばきを見せて下さいました。


木下牧場のその美さんとご実家のお母さんも軽トラで駆けつけて下さり、すでに刈られて束ねてあった稲わらを軽トラに積みこませていただきました。





3反の田んぼの4分の1ほどだけを手刈りする予定でしたが、昼食の時間が近づいてもまだ半分も刈れていません。が、そこで「刈り方やめ〜!」の号令がかかり、次は脱穀です。



脱穀が終わると、本当は一番の楽しみだったコンバインが登場! 脱穀機がコンバインに変身するのです。
子どもたちのあこがれの「働く車」コンバインが動き出すと、70人がかりで1時間以上かかった稲刈り作業を、ものの10分ほどでやり終えてしまいました。




1時間かけて軽トラに満載した稲わらも、普段はこれくらいの量なら機械で10分かからないとのこと。
大がかりなお祭り騒ぎにお付き合い下さった農家の皆さんの寛大さに心から感謝しながら、みなで昼食をいただきました。


昼食は、近江悠紀会の岡本会長の奥さまやお嫁ちゃん、地元婦人会の方々がご用意くださり、かぐや姫のおにぎり、古代米のおにぎり、具だくさん味噌汁、手作りのお漬け物(これがまた最高!)に、ほくほくの焼きイモと、モクモクのソーセージ!





一昔前の機械化されていないお祭りのような稲刈り行事の大変さと楽しさを満喫し、昼食後はコスモスの花をたくさんお土産に頂いて皆で記念写真。


ご協力くださった皆様に心からの感謝を申し上げ、次の訪問地「木下牧場」へと向かいました。



木下牧場では、ご用意くださった横木に軽トラで運んでいただいた稲わらをかけ、それからじっくりと牧場を見学。


そして・・・、まだ少しだけ時間があったので、残った稲わらを後藤牧場さんにも運んでいただき、そこでもまた、ぜいたくな牧場見学をさせていただきました!


後藤牧場さんは、木下その美さんのご実家で、近江牛の繁殖肥育一貫経営を切り拓かれた元祖。本家本元なのです。
その美さんのお父様が但馬の血統にこだわった近江生まれ近江育ちの純粋近江牛づくりの道を木下牧場に伝授され、後藤お父様はご自身の代をご長男夫婦に譲って、今は、若いもんを育てる側に回っておられるのです。





大中の干拓地へ入植された初代開拓者の気風のよさは、ケタはずれです。
後藤お父さんから出てくる言葉は、いつまで聞いていても飽きない興味深いことばかりですが、「焼肉宴会があるので、また後ほど! 京都でお待ちしています」と、時間に押されてみなバスに乗り込み帰路に着きました。


連休の中日でごった返す南山でしたが、お世話になった近江悠紀会の皆さんも岡部農園さんもお疲れのところ駆けつけて下さり、「南山はなれ」で、焼肉宴会(というか焼肉酒盛)!
岡部農園さんのお野菜もたっぷりつかった焼肉コースを堪能していただきました。


ところで、木下牧場さんと後藤牧場さんは、皆が食べ終わる頃にようやく御到着。

「いや〜、出しなに発情3頭あったもんで・・・」と、遅れた理由を軽〜くおっしゃいましたが、私たちが帰った後、3頭の牛さんたちに種付けをして、それから駆け付けて下さったのでした。


南山の閉店時間まで盛り上がってしまった一日・・・。


たくさんのお芋と、お米やコスモスをお土産に、焼き芋みたいにほこほこな気分にしていただいた幸せいっぱいの一日でした。
本当にありがとうございました。