yakinikunanzan会長の事業承継奮戦記

子育てと事業承継について

痛快・愉快な達人たち

yakinikunanzan2008-01-24



1月21日・22日の両日、滋賀県日野町の畜産技術振興センターで家畜商の講習に参加。無事、南山は家畜商として登録できる運びとなりました。
いっしょに机を並べた同級生たちとの卒業記念写真もパチリ!!
この写真前列左の木下その美さんこそが、この講習にお誘いくださった大恩人です。


本当は、ニートな金髪の少年の行く末を思いやってくださり、彼にお声かけくださったのですが、これはすごいと大の大人たちが真剣に参加した次第・・・。そのうちこの金髪少年は木下牧場で再肥育をお願いしたいところです。


思えば、このブログを始めるきっかけとなった「安全安心な食肉仕入と牛肉料理提供方法の調査研究事業」の成果は多大です。流通の川下で翻弄されていたつぶれかけの焼肉屋が、流れをさかのぼって、はるばるこんなところまで来ることができました。


そんな感慨にひたりながら受講した家畜商の講習でしたが、実は、講義以上に楽しかったのが雑談でした。


講習の初日は近江牛のセリの日。サカエヤさんにお願いして木下牧場さんから出荷される「小ぶりのメス」を競り落としていただくようお願いしていたので、講習の間も落札できたかどうか気が気でありませんでした。

結果はというと、無事入手でき、きれいなきれいなお肉になって南山に届きました。






このハラミは、サカエヤさんでは4年先まで予約がうまっているという超貴重品です。
木下牧場さんのところのハラミの入荷を待つファンが4年先まで順番を待っておられるとの事。
このハラミの販売日を教えてほしいという方は、南山のお知らせメールに登録しておかれる事をおすすめします。http://www.nanzan-net.com/form/form_info.html


家畜商の講習では、どこでどのような育ち方をした牛かを見極める重要性を学んだのですが、繁殖肥育一貫経営の牧場で育つ牛の生育暦ほど安心なものはありません。
10桁コードをたたいてみても、出生、搬入、と畜、の3行しか記載がありません。



子牛登記証には、人工授精師の欄に「木下その美」と!



家畜商の講習に来ておられたほかの美しいご婦人たちも、みな人工授精師の資格を持つ繁殖肥育一貫経営の「農家の嫁」たちで、この道の先達、後藤牧場の後藤さん(その美さんの父上)は、「これからは女性の時代やってけしかけたら、今では、女性部のほうが元気になって、最近は、「男性部」をつくらなあかんとゆうてるんや」と呵呵大笑。


おとこまえな仕事をする女性たちが、いろんな分野でがんばっていることに元気をいただきました。


受講二日目には、その美さんの携帯に「子牛が生まれた」との報告が入りましたが、高校3年生のお嬢さんがお母さんの留守を守っておられる様子。その楽勝ぶりが圧巻でした。


このお嬢さんも農業の道へ進み、人工授精師の資格も取られるとのこと。
本当に楽しみな、そして本当に楽しい木下牧場さんです。