yakinikunanzan会長の事業承継奮戦記

子育てと事業承継について

幸せいっぱいの「幻の短角牛フェア」

yakinikunanzan2006-10-03



「ご馳走」というのは、走り回って
準備するものだそうですが、10月に
用意した短角牛は、そういう意味では
ご馳走の中のご馳走です。


良くぞこれほど走り回ったとあきれるほどですが、
とにもかくにも、幻の短角牛を無事分けていただけることになりました。
(岩泉の町長さん、本当にありがとうございました!)


そして枝肉仕入れでまるごと1頭全ての部位をメニュー化してみて、
どの部位も、とても美味しい! ということを判明させながら、
新メニュー「花芽わさびと短角牛のたたき丼」や「とろろユッケ丼」も
無事デビューさせることができました。


10月6日(金)の特別企画「中秋の名月特別お食事会」のコンサートでは、
ソプラノとハープで啄木の「初恋」だけでなく、宮沢賢治の「精神歌」まで
歌っていただけることになり、プッチーニやグノーの本格的歌曲と共に
日本のふるさとの歌もしっとり聞かせていただけそうです。


そして、嬉しいのが、新米フェアでお世話になった近江悠紀会の方々が、
名月特別食事会に間に合うよう、新種のお米「かぐや姫の刈り入れを
してくださったことで、6日には近江悠紀会自慢の「古代米」といっしょに
かぐや姫」もお楽しみいただけます。


短角牛について岩手で学んできたこと、感動したことは、お客様に
お読みいただけるレポートにまとめて産直フェアのフォルダーに追加。
これは、うら若い副店長達に任せたお仕事です。


店内の各テーブルごとに設置された産直フェアのフォルダーは、
近江米のこと、近江牛のこと、短角牛のこと…と、どんどん賑やかに
なって読み応えのある楽しいものに成長しています。


お客様に伝えたいことがこんなにたくさん湧き出てくる…というのは、
本当に幸せなことです。


先月末の食農協働レストラン事業協同組合(FARCA)の店長セミナーで
睡眠不足をものともせず2泊3日みっちり研修した副店長二人は、
セミナーから戻ったその日の閉店後全体ミーティングで、短角牛の産地に
行ったレポート共に、FARCAセミナーで学んできたことも詳細に
スタッフに報告してくれました。


そうそうたる飲食店の店長達に混じって小さくなって勉強してきた副店長達は、
レストラン業のすばらしさを再認識した感動とともに、2泊3日を留守させてくれた
スタッフ達(学生アルバイターたち)に、心から感謝を述べ、「私たちがセミナーの
交流会で発表できたことはスタッフ自慢しかなかった。でもそれが一番幸せなこと
だった」と、涙ながらにに土下座して「みんな大好きやわ!」とお礼を言っていました。


産直フェアは、産地の皆さんと、スタッフと、お客様の心をつなげてくれる
と〜〜っても大きな幸せを運んでくれています。