産地からの嬉しいエール
夏はやっぱり焼肉! 仕入れにも自然気合が入ります。
そして今日は、またもや777の快挙! お祭り気分です。
朝一で近江牛の仕入れに行って、岡喜牧場さんからホルモンをお土産に
分けていただき、さらに今回選んだ枝肉1頭分の納品時に、またまた
ホルモン1頭分を分けていただけることになったのです。
岡喜さんの黒毛和牛は、内臓廃棄のめったにない健康な牛で、
ホルモン、特にコテッチャンは、絶品です。
そこへ、岩手から「短角牛ホルモンを1頭分送ります」という知らせ!
近江牛といわて短角和牛のホルモンが届くころに、椎名牧場からも八千代黒牛の
タンとはらみが届きますから、今週後半から来週にかけて、近江、短角、八千代
が勢ぞろい。
焼肉シーズンの到来と同時に「南山産直牛」のホルモン充実デーが続きそうです。
ホルモンは、産地からの嬉しいエール・・・。最高の贈り物です。
生産者表示のできるホルモンは、産直ならではの贅沢!
焼肉屋にとっては、夢のようなありがたい話で、心から感謝です。
産地へ行って「分けていただく」のが南山の仕入れです。
生産者の方への感謝と、生産者の方の苦労を知るということは、食のマナーの
基本の基だと思うのですが、「農業の構造改革」が推し進められるという話を
耳にすると、どうにも後味の悪い思いが残り、心ふさがります。
「外食産業のニーズに対応し、安定した農産物を提供できるところにしか
補助金はだしません。だから、外食産業で、できるだけ国産品を使って日本の
食料自給率向上に貢献してほしい」なんてことが、業界団体でお上から話されると、
私なんかは、ますます食料問題について不安になってしまいます。
お上が何を言おうと、大地にへばりついて「農」を守ってきてくださった方々が
きちんと報われるコーゾーカイカクであってほしいものです。
そうでないと、天罰がくだるのではないかと、本気でそんな心配までしています。
この写真は、長野県小谷村の棚田です。左手奥のように荒れていた「元棚田」を復元して、地元の方々が農作業指導つきで都会人にレンタルしてくださいました。農繁期には、みんな田舎のじいちゃんたちを手伝いに帰っていた時代もあっただろうに・・・。年寄り任せで見捨てられていた元棚田がよみがえり、異次元の豊かさを体験させていただくことができました。(6月10日)