yakinikunanzan会長の事業承継奮戦記

子育てと事業承継について

「南山はなれ」の胎動


「南山はなれ」の改装と、「食農協働レストラン事業協同組合」再編が
同時進行しているので、社内はすごい勢いでテンパっています。


「はなれ」には、ゆったりしたロビーもできるのですが、
「ここでは洒落たスウィーツもおだしできるといいですね。」と
グラノ24Kの小役丸社長。


そんな課題を出されていたため、急きょ若手5人が研修に出かけました。


南山の顧問税理士の近藤先生の奥様がお菓子教室をなさっているので、
そこへ頼み込んで特訓していただいたのです。
http://blog.livedoor.jp/akicakes/archives/50460005.html


あ〜、楽しかった! お腹いっぱい! とスタッフ達は活き活きと華やいで
帰ってきました。「実はお笑い系」という美しい先生の下で、相当楽しく
研修してきたようですが、しっかり仕込んでもらえたらしく、少しずつデザート
メニューが充実していくようです。
本当にありがたいことです。


この「はなれ」のロビーに置くイスやテーブルは、小役丸社長が
「家具の浜野」で選んでくださり、いい買い物ができました。


「家具の浜野」は、元専業主婦だった現社長が、ご主人を亡くされたのち、
ずぶの素人で社長に就任し、3人のお子さんを育てながらがんばってこられた会社で、
「安全・安心」な本当に値打ちのある家具にこだわっておられます。


小役丸社長は、「家具の浜野」を嬉々として見て回られた後、ご自分のお店用に
気にいったアンティーク小物をいくつか買い物され、
「南山さんの分は、友情価格でできるだけ安ーくおねがいしまーす!」と
深々と頭を下げてくださいました。


一方、馬路村の仕掛け人で有名な松崎さんは、「南山はなれ」のロゴやパンフレットを
それはそれはステキに作ってきてくださり、社内から歓声と言うより圧倒された
ため息がもれました。「・・・こ、こんなお店に、せな、アカンのや・・・。」


モクモクの木村社長や吉田専務は、牛1頭の部位名を表示するのに使う
小石をたくさん見つけてきてくださり、「これは食育になる!」と、
メニュー企画を盛り上げてくださいました。


も〜、もったいないほどのありがたい応援を得て、「南山はなれ」は
どんどんつくりこまれていっています。


マイフェアレディーならぬ、焼肉屋から「焼肉料理屋」への変身特訓は、
自分達のレベルの低さ、センスの悪さを自覚させられ、恥ずかしくなることばかり。


そんな緊張の毎日が続いていますが、今日はほっとできる嬉しい話もありました!
おっしゃー!と元気になれるのは、やはり牧場めぐりや枝肉の仕入
牛くさ〜い世界には、とても心が和みます。


延期になっていた日本海牧場見学もまもなく実現しそうですし、岩手からも、
「いわての牛を見に来てください。岩泉にご案内します。」とのお誘い!


なんて幸せな!!


近江牛仕入れに行く日程を決めるために岡喜の社長に電話をすれば、
「今、熊本の子牛のセリ場です」と、電話の向こうから活気溢れるセリ場のマイク音!
「えぇ牛買ってきてくださいや〜!」と言うと、
「はぁ、2年後に南山さんで食べてもらう分です。ええのん選びます。」と社長。


朝日とともに起きて車を飛ばし、近江八幡へ牛を買いに行く日程も決まり、
やっと、オープン準備の日々の緊張と、精神的バランスが保てた気がしました。


お客様側の仕事のレベルアップと、生産者さん側との仕事・・・。
この両方がバランスして初めてやっといい仕事ができるような気がします。


明日は夜明け前に起きて、長野県小谷村に借りた棚田の田植えをしに行きます。
ほんのささやかな、食糧安保! 
道中は、金丸弘美先生の「フードクライシス」と「子どもに伝えたい本物の食」
じっくり読んでみようと思っています。