yakinikunanzan会長の事業承継奮戦記

子育てと事業承継について

いよいよ産直フェアー開幕!


1月後半から売上が落ちて、あわてて取り組んだ産直フェアー
いよいよ2月8日(水)からスタートする運びとなりました。


フェアーの楽しみは、短角牛のバラとホルモンのフルセット!
健康で丈夫な、「野に放たれた牛」のタンやレバー、ハラミも届くのです!


短角牛は、山を守り、自力で子を産み育てる健康な野の牛で、狭い日本の
畜産の未来を担っていると言ってもよい、健気で偉い!牛なのです。
ところが、サシの少ない赤身肉として不人気なため、頭数も激減し、
流通量が少ないため簡単には手に入らない希少な和牛になっています。
が、今回のフェアーのため、できるだけよいバラの原木(30数キロのかたまり)を
選んでもらい、無理言って内臓までフルセットで分けていただくことがでたのです。


このフェアーのために、4日(土)には、2回に分けてスタッフ全員ミーティング。


「繰り返しの作業でモノを売るのではなく、日々の仕事を積み重ね、
牛一頭の命を提供する自覚をもって、心ある人間としてお客様に対応してほしい」
現場責任者は、若いスタッフたちに向けてえ〜話をしていました。


精肉店でもあまり取り組んでいない枝肉仕入れを南山がしているから
生産者から直接牛肉を分けていただけること。
・南山の産直牛を提供してくださる生産者さんは「直売所」を持って
おられるところだから産直に対応していただけること。
・市場を通さないから格付け等級にこだわらず、健康な牛を育ててもらえること。


そんなことなど、スタッフの疑問に答えながらのミーティングはとても楽しく、
一生懸命勉強してがんばろうとしてくれるスタッフたちが輝いて見えました。


失敗してお客様に叱られることも多い仕事ですが、泣きながらも
「次はお客様の感情を害さない対応をしよう」、「もっとお客様に
喜んでいただける接客をしよう」と、がんばってくれるスタッフが
育ってきたことは、本当にうれしいことです。


南山より頑張っておられるおいしい焼肉屋はたくさんあるし、
まだまだもっと改善していくべき課題だらけの南山ですが、ひとまずは
「1年半かけて取り組んできた安全安心なおいしい産直牛を食べてみてください」
と言いたいこのフェアー、何が飛び出すやらドキドキですが、お客様からの
お叱りもしっかり受け止めながら、2月末まで頑張ります。


ところで、今回の取り組みで、スタッフから指摘された一番の反省は・・・、
「1月後半から売上が下がるのは毎年のことなんですから、来年の1・2月の
対策は今年中に取り組みましょう!」


年を越せた〜!! などと喜んでいるペースだから、こんなにジタバタ
せねばならなかったということで、いや、本当に反省しております。