焼肉をおいしくするもの
「焼肉」というのは、もうそれだけで充分おいしそうな響きのご馳走で、
そこそこのお肉がタレと共にパチパチ豪快に焼けると、火の色、肉の香り、
タレやにんにく、香辛料の香りで、食欲も気分も大いに盛り上がります。
焼肉は決してすたれることのない人気料理だと思うのですが、ここまで
競争が激しくなると、「そこそこの肉」ではお客様から満足していただけない
状況になり、「そこそこの肉」でやろうとすれば、安売り競争にさらされて
しまうことになります。
肉そのもののおいしさに自信のある焼肉店は、「タレより塩で食べるのが
おすすめです」と、これまでの焼肉のスタイルを覆して人気を博しました。
肉そのものの質や味が、焼肉をおいしくする一番重要な要素だということに
異論を唱える人はいないでしょう。
ですが、上等のおいしい肉の味以上に、「焼肉屋の賑わい」という味つけが
焼肉には一番必要な気がします。
また、キムチや野菜料理、スープ等、焼肉をよりおいしくする料理や飲み物も
トータルで「おいしかった!」と言っていただくための重要な要素になります。
そして最後は、お店のスタッフの接客レベルと、価格でのお値打ち感!
これが仕上げの味の重要なポイントでしょう。
南山には、まだまだ課題が山積で、本当は牛肉の勉強以上に基本の基から
しっかり見直すべきなのかもしれません。
2月の産直フェアーで、しっかりお客様のお声を頂戴して反省と改善を重ね
一人でもたくさんの方から「おいしいかったよ!」といわれる南山に
なりたいものです。