yakinikunanzan会長の事業承継奮戦記

子育てと事業承継について

お肉と野菜をしっかり食べて健康に美しく


「ハンケイ500M」という京都の地域情報誌に掲載された記事をご紹介します。


 

 南山は1971年の創業以来40年余り営業しているので、お客さまの年齢も高くなってきています。
 そんなお客さまの健康を考えて、お年寄や糖尿病で困っている方にも安心して食べていただけるメニューを提供しています。
 

 お肉をしっかり食べて炭水化物(糖質)を減らす「焼肉ダイエット」に成功した私自身の体験に加え、脳梗塞で倒れた母の介護体験を通して、良質のタンパク質である赤身のお肉を食べることが健康に良いということをあらためて実感しています。

 
 6月で 84 歳になる私の母は、昨年糖尿病から3度目の脳梗塞になって入院し、右手足と言語が不自由になりました。入院中はインシュリンを一日2回打ち、食事はカロリー制限食でしたが、退院後、家ではインシュリンと投薬は一切なし、糖質制限食だけで、血糖コントロールしています。
 食事は、牛肉や鹿肉の赤身をさっと炙った程度のレアのお肉や、硬い肉はカレーにしてアミノ酸豊富な黒ニンニクを入れたり、温泉卵や細かく切ったゆで卵をサラダにかけるなど、肉、卵、チーズ中心(炭水化物はなし)の食事は、効果はてきめんでした。


 一番の効果は、大便、小便が臭くなくなったこと。長年きつかった口臭もなくなりました。本人も目に見える効果に納得。介護する方も楽になりました。
 さらに、真白だった髪の毛や眉毛に、黒い毛が増えてきました。入院中にできた褥瘡(じょくそう = 床ずれ)もすっかりきれいに治りました。入院中は粗食だったので新しい細胞を作る材料となるタンパク質が足りず、傷が治りにくかったのです。


 昔は、食糧不足のなかで多少の炭水化物を食べても、運動での消費エネルギーが高く、糖尿病はありませんでした。今は、寒いときには暖かいところに、暑いときは涼しいところにいて、運動もほとんどしないうえ、精製炭水化物が氾濫し、糖質の取り過ぎで肥満や糖尿病が増えています。
脳梗塞の母を介護した体験から、糖質制限vsカロリー制限、肉食vs菜食ではなく、「肉菜健美」(お肉と野菜をしっかり食べて健康に美しく)をキャッチフレーズに、元気な細胞をつくりだす食べ方を提案しています。


 糖尿病の方のためには、いろんなものを食べても1食の糖質量が 2 0g 以下になる「肉菜健美メニュー」を充実させ、焼肉のあとにあっさり食べられる、沖縄の島豆腐を使った担々麺や野菜麺も新メニューに加えました。
南山では、「我慢して食べる」のではなく、「糖質制限でもこんなにおいしい」というお料理を提供していきたいと思っています。



※昨年度開催した「食と健康セミナー」の要約と牛肉の魅力についてまとめたWEB冊子「肉菜健美な糖質オフのすすめ」をぜひ参考になさってください。
http://www.nanzan-net.com/common/file/nikusaikenbi.pdf