しあわせな焼肉屋を目指して
5月10日、朝日新聞の夕刊に掲載された小さな記事「まんぷく会のとっておき」を見て、たくさんのお客様が遠くからおいでくださるようになりました。本当に有難いことです。
[京都] 焼肉料理屋 南山 赤身和牛 じわーっと食べ比べ
ダム建設に伴って水中に沈むことになっていた築約200年の家を移築。まるで、我が家に帰ってきたような「ほっこり感」のある店である。社長の楠本貞愛(ていあい)さんは、おいしい赤身和牛を探し求めて6年。「赤身和牛は人を元気にする最高のたんぱく源。おいしいだけでなく、ヘルシーです」と話す。専門家の監修のもとで「糖質制限焼肉健康ダイエット」のプログラムも開発。自ら挑戦し、効果を実感したという。
私が行った日にいただいたのは、「いわて短角和牛」「近江牛」「京たんくろ和牛」の赤身三種の食べくらべができる「南山ごちそうランチ」(2500円)。表面を軽くあぶり、ほおばる。個性の違うおいしさが、じわーっと口の中いっぱいに広がる。
選び抜かれた素材と、それを自分であぶって食べくらべるという「遊び心」。こうした喜びを分かち合える大人の仲間とともに、和牛の深き味わいをぜひ一度体感してほしい。
はし休め
「産直一頭仕入れ」に取り組む。生産者の思いを丸ごと伝え、命あるものをいただく「たべごと」を大切にするお店である。
(大阪まんぷく会会員・大学講師、旅行作家 中田紀子)
焼肉料理屋 南山 京都市左京区下鴨北野々神町31。開店は午前11時。ランチメニューは午後3時まで。閉店は午後10時半(ラストオーダー同10時)。カウンターと個室などに計80席。無休。電話075・722・4131。隣に予約専用の和牛懐石「南山はなれ」がある。
http://www.asahi.com/kansai/taberu/manpuku/OSK201105110034.html
「赤身和牛は人を元気にする最高のたんぱく源・・・、と書いてありますけど、ほんまに赤身のとこをお願いしますね。硬くはないですよね?」と、念入りにお電話で確認されてからご予約くださる方も・・・。
この記事を見てご来店下さる方をがっかりさせぬよう、こちらも、毎日真剣です。
ヘルシーな糖質制限焼肉ダイエットメニュー」をご希望の方には、こんなメニューをおすすめしています。
↑お肉のバラエティが楽しめる糖質オフ・和牛焼肉セット 3000円(糖質8.6g)
赤身和牛のいろんな部位の盛り合わせを塩焼きや糖質オフのたれで!
ローストビーフの乗ったオードブルサラダ、焼きいなり、糖質オフ特製デザートが付いています。
(焼きいなりは、九条ネギ+チーズ+肉味噌のものと、最近はトマト+なす+ベーコン+チーズもお目見えしています。)
↑お手軽な、糖質オフ・焼きしゃぶセット 2500円(糖質11.8g)
焼いたお肉の上にサラダを載せて、ソースをかけてお召し上がりいただく南山の焼きしゃぶ・・・。豚肉にはチョジャンソース、牛肉にはポン酢ジュレがよく合います。焼きいなりと糖質オフ特製デザート付
(和牛焼肉セットより、焼きしゃぶセットの糖質量の方が多い理由は、チョジャンソースの白味噌の分です)
牛を愛し、大切に大切に世話してくださるステキな生産者さんたちといっしょに「食べる人の幸せ」を願って料理を出せる幸せ・・・。
牛さんへの敬意と感謝をこめ、もっともっと生産者さんの思いを伝えていかねば・・・、もっともっと丁寧なお料理を作っていかねば・・・と、思わされています。
とは言うものの、じゃあどうやっていけばよいのかと長年悩みながら、私たちは、「人と牛とふるさとを育てる放牧畜産研究会」という勉強会を立ち上げました。
牛肉のことを、生産者さん、お肉屋さん、獣医師さん、飼料屋さん、研究者、料理人たちといっしょに、もっともっと掘り下げて勉強していこうというわけです。
7月21日(木)は、関係者で今後の研究スケジュールを話し合い、22日(金)は、近江牛の木下牧場での勉強会&牧場バーベキュー、23日(土)は、京都大学で開催される勉強会「口蹄疫禍を繰り返さないために」に参加します。
23日(土)の京大での勉強会は、「畜産システム研究会」の主催なのですが、この研究会は25年の歴史を持つ本当にすばらしい会で、どなたでも参加できるというのですから驚きです。
http://wwwsoc.nii.ac.jp/chikusys/
しあわせな焼肉屋を目指し、生産から消費までの幸せなありかたを、探り続けていきたいと思っています。