yakinikunanzan会長の事業承継奮戦記

子育てと事業承継について

経産(牛)をあなどるなかれ

yakinikunanzan2010-04-14



今年の年度末、年度初めは、本当に追い込まれました。
国の農商工連事業の認定を受け、「京たんくろ和牛のブランド化事業」に取り組んだものの、過去2度利用させていただいた補助金活用事業の経験が用をなさぬほどの書類整備に追われました。


経産省の担当者の方々も、膨大な書類整備の指導に、休日返上で連日深夜までの激務をこなしておられるのですが、中間監査、確定前監査、確定監査と日を追うごとに厳格になり、国民の血税を使う補助事業がこれほど厳しいものだとは・・・、自分の事務処理能力不足に、かなりへこたれました。





農業者と中小企業者の連携を支援し、農業をベースに地域を活性化させるためにできた農商工連携促進法・・・。
これだ! と飛びついたものの、身の丈を超え過ぎたというのが、大きな誤算でした。


さて、経産は経産でも、牛の世界の経産! 誤算はごさんでも五産した経産牛!のお肉をいただく機会がありました。



近江牛のなかのり号を育てた後藤喜代一さんのところへお花見によんでいただき、そこで食べさせていただいたのが五産した経産牛だったのです。
産後すぐのご苦労さん牛・・・。なかのり号の時のような再肥育はされていない経産牛でしたが、そのおいしかったこと! 感嘆させられました。


後藤牧場さん一家と木下牧場さん一家が勢ぞろいで、美しい桜を愛でながらの豪快な野外バーベキュー!(断然花よりお肉でしたが・・・)
大切に育てた牛の「命をいただく」ことを、こんなに心を尽くして楽しく昇華させておられる方々の姿には、本当に心洗われる思いでした。


五産もしてたらミンチにしかならないと言われてきた私にとっては、経産牛が美味しいと、自分もまだまだいける! と元気を取り戻すきっかけになれるのです。
大事にされたマダムの経産牛は美味しくとも、髪振り乱してるおばはんの経産はどうだか・・・と突っ込みを入れられましたが、とにかく、命を生み出す経産万歳です!
最高のお花見でした。



後藤さん一族は、親子孫3代が、繁殖肥育一貫の近江牛づくりのプロ!
後藤喜代一さんご夫妻の子育て孫育てと牛育てのすばらしさを、明日は「毎日新聞社」の美しい女性記者さんに見てもらうことになっています。