yakinikunanzan会長の事業承継奮戦記

子育てと事業承継について

「日本海牧場」で出会った京都の短角牛

yakinikunanzan2006-08-06



8月3日、驚きの「日本海牧場」を見てきました。


牛肉の調査研究事業の同窓会ということで、気楽に開催された
日本海牧場」の視察ツアーでしたが、昨年1年かけたハードな
勉強会のことが思い起こされるような、衝撃でした。


牛心の伊藤社長が強く奨めてくださっただけあって、日本海牧場は、
本当に驚きに満ちたところで、またもや知らなかったことの多さを
思い知り、知ることの楽しさを体験させてもらってきました。


まずなんと言っても一番驚いたのは、生コンのミキサーや重機、砂山などが
でかでかと並ぶ土木専門の事業所で、肉牛を作っておられることです。
しかも! 繁殖と肥育の一貫経営です。


農家らしくないったらありませんが、牛舎も簡単に建ててしまえる
本業の傍ら、高度な専門性のある肉牛の繁殖と肥育に取り組まれているのです。


しかも! 日本海の見えるすばらしい山で丈夫な短角牛の母牛を放牧しながら・・・。
それが京都府下に存在するのですから、これには本当にビックリです。



↑牛舎で過ごす短角牛の母牛と生まれたばかりの短黒の子牛(黒毛和種がお父さんです)




↑炎天下に負けずに牧場の斜面を登りきると山肌に放牧される牛が見えます



 


↑急峻な斜面で草を食む短角牛



  


↑次の尾根までがんばって登ると、日本海が見えます。



↑牧場に併設されたログハウスの炉辺で短黒の試食をさせていただきました。
 炭火でバラととんびを焼いていただきました。


なんと、山崎工業さん製造の日本海の海水からできた希少な塩でいただいたのですが、
本当においしい塩で、生産が間に合わないそうです。


おいしい塩だけをつけていただいた日本海牧場の短黒は、しっかりした旨みがありました。


山で牛を放牧するという先代の夢溢れる事業を、足手まといだからと潰すつもりで
継承された現社長の山崎さんが、なんのなんの、岩手県の岩泉の方との出会いを機に
短角牛を導入され、短角のお母さん牛を山に放ち、繁殖と肥育の一貫経営で短黒を
つくっておられるのですから、なんともドラマチックな物語です。


「大したことない」と連発されていた山崎社長は、本当は、大した方でした。
大変お世話になりました。


今回の視察ツアーを企画してくださった勉強会の委員長青木さん、牛心の伊藤社長、
そしてこの企画にご協力くださったFARCAのみなさまに心から感謝です。