美味しく楽しいステキな時間

京都「糖質オフグルメ」研究会の5月の美食ダイエットイベントは、カフェハルディンさんで開かれた「糖質オフスペイン料理とワインの夕べ」でした。

遠く神奈川県からの参加者もあり、それはそれは楽しく盛り上がって笑いが絶えませんでした。
「減量中にお肉を食べてもいいなんて！」と感激しながら糖質制限食への入り口に立たれた方にとって、糖質制限食を実践して健康を取り戻し喜びにあふれている方の会話は、きっと驚きに満ちたものだったでしょう。美味しい食事とワインでとどまることなく会話が弾みました。

神奈川県から来られたご婦人は、昼食に南山で糖質オフ焼肉セットを召し上がってからのご参加で元気いっぱい。栄養士の先生から「良い食材を食べなさい」を言われ、健康な体をつくるための食費は惜しまぬこと、自分の体は常に脂肪が燃えてホコホコしている状態であることなど、江部先生のブログの生き字引さながら、闊達な話題提供をしてくださいました。
おもわず「燃えてますね〜、奥さん！」と声をかけてしまいました。

方や、減量した結果お腹の皮だけはシワシワになったと笑わせてくださった小児科医の先生は、「生活習慣病の元凶は、糖質と界面活性剤です」ときっぱり。医学界の常識を覆す、糖質制限食と傷の湿潤療法について、わかりやすくお話しくださいました。
このドクターに教えていただいたとおり、歯を水だけで丁寧に磨いてみたところ、なんと長年の悩みだった歯茎からの出血が翌日には止まり、5日目には歯痛（実際には歯茎の痛み）まで消えてしまいました。

この経験は、どうしても痩せられなかった自分が、糖質制限食に出会ってわずか1ヶ月で5キロ減量したときの驚きを超えました。歯茎が悪くなった原因は、歯磨き剤の界面活性剤で皮膚のない口の中を攻撃し続けていたからだったのですね。

この日参加してくださった方の中に、宇治の佐原ファームさんがおいでだったのですが、佐原さんは、30キロ減量されたとおっしゃりながらもまだ後30キロは減量できそうな恰幅の良い方で、「自分は無農薬の不耕起栽培で米もつくっているが、結いの田を通して人を育てる仕事をしているのですから、炭水化物の摂り過ぎの害についてはきちんと伝えます」とニコニコしながら、ご自身の素敵な活動について語ってくださいました。

なんとなんと驚いたことに佐原さんは、田畑に多くの方を招いて「命の糧」をつくるという素晴らしい経験を伝え、1時間の労働に対して米２合を分けておられるとのこと。
佐原さんから農を学び、共に汗を流す仲間達は、自然とみんなで分け合える美味しいものを持ち寄るようになり、それはそれは楽しい時間を共有しておられるのだそうです。
こんな田んぼアートに毎年挑戦されておられるのですから、そのスケールには圧倒されます。

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田植え草取り稲刈りを、動力（外部エネルギー）をつかわずに内部エネルギーをつかう筋肉労働で行えば、美味しいお米をたくさん食べても大丈夫。エネルギーのバランスが取れていれば、糖質は筋肉に吸収されてしまうのです。ご馳走である、あの美味しいご飯を食べるには、健康のためにかなりの筋肉労働が不可欠なのです。
エデンの園の禁断の実は、きっととても甘くて美味しいものだったのでしょう。神様が甘いものの味を知ってしまった人間に、園から出て不毛の大地を耕せとおっしゃったのは、「甘いものを食べたなら、健康のため筋肉労働をせよ」ということだったのかもしれません。

現代人は、運動量や体温調節に使うエネルギーが極端に減っているうえ、精製炭水化物や糖度の高い果物･野菜、菓子類があふれているので、どうしても糖質過多になるのです。生活習慣病の元凶は糖質（炭水化物）の摂り過ぎだということには本当に納得がいきます。

また、佐原さんの「結いの田」のように、労働の対価が食べられない「お金」ではなく、一緒に分け合うともっと美味しくなる「お米」というのもステキな話で、お金が、持ちすぎればいずれ腐ってしまう生ものであったら、自分が食べる分以外は美味しいうちに多くの人に分けたいと思うでしょうから、きっと経済の停滞なんてあり得ない話になるのでしょうね。

医療と農業が革命的に楽しいものになる話にわくわくさせていただきながら、大いに笑い、参加者同士も親しくなって元気をいただいた「糖質オフ・スペイン料理とワインの夕べ」、本当に有意義な食事会でした。今回の企画をお手伝いくださったカフェ・ハルディンさんと高雄病院広報部長の新井さんに心から感謝申し上げます。

京都糖質オフグルメ研究会、6月5日はいよいよ江部先生の講演会です。東京、九州からの参加申し込みもあり、定員を越えて大いに賑わいそうです。ぜひご参加ください。

詳細・お申込みはこちらから
http://www.toushituoff-gurume.jp/