yakinikunanzan会長の事業承継奮戦記

子育てと事業承継について

有難い仕事仲間に支えられ

yakinikunanzan2009-02-19



2月は、FARCAの「POPセミナー」が5日・6日と合宿形式で開催され、モクモク手づくりファームの技術とノウハウを南山の若手スタッフがしっかり教えていただきました。
ここまで丁寧に教えてもらってよいのかと思うほど、モクモクのブランドチームのデザイナーさんたちは真剣に技術を伝授してくださり、セミナー参加者のみなさんからFARCA事務局に感謝に満ちた感想が寄せられました。(南山は、モクモクさん、グラノさん、岡山フードサービスさんと一緒にFARCAの事務局をやらせていただいているので、なんともうれしい気持ちになります)


ここでスタッフが学んで来てくれた「手描きとパソコンの融合・・・」、この成果のひとつがこれです。



ものの5分ほどで作ってくれたバレンタインデーのメッセージカード。
たった3個の小さなクッキーでしたが、お客様のお一人から感謝のメールが南山に届き、大感激でした。


暇だからこそ出来ること・・・時間を分け与えることが愛だと、これもFARCAのセミナーで松崎先生から学んだのですが、手間ひま惜しまずモクモクさんから教えていただいたことを、手間ひま惜しまずお客さんのために実践してみたことの結果のうれしさに、不況の中に見出すべき「幸せの形」を見つけられたような、そんな気持ちになりました。


さて、2月6日は、南山がお世話になっている近江牛のお肉屋さん「サカエヤ」さんで南山の牛肉チームの研修でした。
近江牛ドットコムという有名なネット通販も手がけておられるサカエヤさんの実店舗で、朝10時から約1時間みっちり朝礼に参加させていただきました。途中、お客様のご来店のたびに朝礼はなんどか中断しましたが、朝9時から開けておられるお店での朝礼は、時には営業中であろうと、昼過ぎまで続くそうです。
その朝礼の濃さに、牛肉を扱うプロの端くれとして、仕事の量と質と仕事への思いのレベルの差を痛感させられ、本当に恥ずかしい思いになりました。




この決して広くないお肉屋さんの店舗の裏方で、1日500〜1000個の近江牛の宅配商品を出荷されるのです。
近江牛生産者さんとお客様をつなぎ、生産者指定の近江牛や、近江牛1頭丸ごとカレーなど、次々と新企画をネットショップで繰り広げておられ、売上計画の調整は、各商品を何個で品切れ表示するかで決められるという状態だそうです。
だからこそでしょう。システムの変更で、4月から売上を倍にするという計画に、スタッフが淡々と対応しておられるのが驚きでした。


「牧場に行って牛を見ろ。生産者さんの仕事ぶりを見ろ。命のやり取りがされている現場を見れば、牛肉の脂ひとかけでも無駄にせず、全部売ってこそ供養になる。」そうおっしゃる社長のもとできびきびと仕事をする人たちの姿はものすごくかっこよかったのです。
「牛肉のカットの技からパッケージの仕方までたった一つでも気を抜かず完璧を目指して、お客様の幸せな食卓につなげる!」そういう現場の当たり前が、仕事場のきれいな空気を作っていました。


「同じことなら、ここで牛肉を買いたい、ここの牛肉を贈りたい」と思わせてくれる現場でした。
インターネット通販のWEB上で表現されている情報以上にレベルの高い仕事をなさっているお肉屋さん! ここを通して南山の近江牛をいただいていることに、心から誇らしさと安心を覚えました。


2月に学んだことは・・・、まだまだ続きます。


2月16日・17日はFARCAの視察研修ツアーで、東京と群馬へ。

FARCAの仲間だからこそ教えていただけた、見せていただけた食の現場に、感嘆したのでした。






東京浅草の「肉のすずき」でいただいた内臓肉(タンとハラミ!)の食べ比べメニューや、ホルモンのなかのホルモン(本当に捨てるところを捨てずに使った料理)、そして東京和牛!


内臓肉の商品化に工夫を凝らすFARCAの副理事長小櫻憲治氏は、ムーミンパパの愛称で呼ばれる素敵な紳士なのですが、私の大好きな大きなお腹はスリム化されて、ついに奥様の愛の力でダイエットに成功されたようでした。


東京・浅草散策も楽しませていただいた翌朝は、朝早くからの小櫻社長の案内で、総勢27人が東京から移動して、高崎食肉センターを見学させていただきました。
4班に分かれて食肉センターをくまなくご案内頂き、すっかりお仕事の邪魔をしたわけですが、「生き物」があっという間に「食肉」という名の「生まもの」になる現場を見せていただくことができました。


人も設備も磨きこまれた誇り高いプロの仕事場・・・。カット場で骨抜きをする職人さんたちの動きはまるでサムライ! でした。
 



高崎食肉センターを見せていただいた後は、「福豚の里とんとん広場」へ。元アナウンサーの素敵な林社長のお出迎えを受け、福豚づくしの昼食をいただきました。
その後ご案内いただいた福豚の牧場の規模と設備には、圧倒されました!! 若い新卒者が嬉々として働く職場、においも汚物の浄化も完璧な環境対策・・・。





すごい方々から、手取り足取り学ばせていただける幸せに、恐縮と感謝でいっぱいの2月・・・。
まだあと一週間と少し、刺激的な予定が続きます。


南山は、応援して下さる方々の思いのこもった会社として、お世話になった方々の期待を裏切らぬ仕事をしていかねばと、真面目に責任を感じています。